ある居酒屋で知人に会った時の話です。その人は、建設業(今は辞めてしまったらしい。)に勤めておられて、業務災害にあわれたそうです。足の肉がえぐれたしまったとか。傷を見せていただきましたが、ほぼ治癒状態でした。

 その時、知人は女性と飲んでおられました。(私は知らない方です。) その女性。昔、労災を受けたらしいのですが、どうもトンチンカンでした。

知人「労災って会社を辞めても受けることが出来る?」
私「できますよ。でもそれって休業補償? 会社を休まれたのですか? (普通、会社が支給申請するけどなあ。)」
女性「(労災が)取れるはずよ。給料の7割ほど。」
私「いや、8割ぐらいです。厳密には本支給6割。福祉が2割。」
女性「あっ。そうなの? でも、休業補償はくれるわよ。」
私「会社は休んだのですか?」
知人「いや、会社には出た。帰りに病院に寄った。」
私「給料が満額出ていたら、休業補償は出ませんよ。」
女性「えっ。そうなの? 出ないの? 出るって聞いたわよ。」
私…の心の叫び「うろ覚えで物事を言うなよ。知らない人が聞いたら、それを本当のことだと思うだろ。」

 民間の損害補償と労災を混同されている方はけっこうおられます。それと、治癒しても休み続けようとされる方。制度悪用は必ずしっぺ返しが来ますよ。