最新判例について | 予備校派のための司法試験・予備試験塾 KLOライセンス

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この時期になると、最新判例が気になる受験生が多いと思います。
しかし、私の受験経験から言って、最新判例がその年の試験で問われることはほぼありません。
たしかに、最新の判例や、下級審裁判例を素材にした問題が過去には出たこともありますが、それは、その判例を知っていることを求められているわけでもなければ、知っていなければ解けないわけでもありません。
ただ単に、受験生の基礎力や現場思考を見るのに適切だから素材にされただけです。

私は去年、レックの模試で工藤先生の重判講義があったり、伊藤塾の最新判例最新講義を購入したのに結局全くやりませんでした(これらをざっと聞くくらいはやった方が精神的に安心はできるかもですが。)。
例年、最新判例がすぐに出題されることはないし、仮に出てもそれは現場思考と基礎力を問うてくる問題になるはずだと思っていたからです。
なので、最新判例は無理に潰す必要はありません。
公法と刑訴で特に重要そうな判例だけ軽くチェックしておけば充分です。
どちらかというと最新判例より2~5年前あたりの判例が問われやすい傾向にはあります。
今までやってきた基本(テキスト、論証、問題集、百選のAランク
)を本番まで繰り返し確認することが最優先です。
余裕がなければ(あっても今更新しい判例に目を通すのが面倒なら)最新判例はまったくやらなくて良いです。最新判例など全く知らなくても合格できます。

私の感覚だと、ロー生の多くは答案は書けないのに無駄に判例だけは私なんかよりよく知っている人も少なくありません(体系的に理解できているかは別として)。私は仮に元ネタの細かい判例は知らなかったとしても答案は書けます。
司法試験は判例知ってますか試験ではないので単に判例を読みまくっても合格できません。
判例がそのまま問われることは今の司法試験論文ではあり得ないので。
本番で、あの判例が聞かれている!と思った時は危険なので注意して下さい。


もちろん、既に実力充分で余裕のある人が最新判例をやることは大いに結構だと思います。


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