旧司過去問の勉強の仕方 | 予備校派のための司法試験・予備試験塾 KLOライセンス

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前に、旧司の過去問の勉強の仕方についてコメントいただいていたのですが、返しそびれていたので記事にします。返信できていなかった方すみません。

まず、基本的には直近10年分くらいを最低限の目安として解くといいとおもいます。

新司刑事系はもともと旧司問題に事実をたくさんくっつけただけという感じでしたが、今年の新司を見る限り、民事系もかなり旧司への回帰傾向が見られるので、ますます旧司過去問の重要性が高まって来ていると思います。おそらく一番の理由は旧司が昨年で終了し、旧司との差別化を図る必要がなくなったことでしょう。択一も今後旧司への回帰があると予想します。

なお、論文憲法は旧と新は全然違うから旧の過去問は意味がないとかいう人がたまにいますが、本質は同じだと思います。原告の主張、反論私見で考えてみればより使えます。対立のポイントを見つけ出し明確にする訓練になります(学説の抽象論を対立点にするのはNGです)。

実際、練り直しと思われる問題もあります。h18-1と今年の新23は大枠の着眼点・対立点は同じだと思います、21か22か、自己統治が希薄等。そこにプライバシー情報の範囲や侵害の有無といった他の旧司過去問で聞いていることも盛り込んだ感じです。



重要なものは書き、比較的重要度の落ちるものは答案構成程度って感じで。

復習時に保存用に答案を作る場合は、完全解を作るとかいうことはせずに、自分が現場で書きうる理想の答案レベルのものを保存しておくと良いです。論証も実際に本番で書く論証程度で。

過去問重要度ランク表は既に刑訴と刑法は記事にしていますので、参考にしていただければと思います。


※一つ難点として、現在旧司の過去問集が市販されていないというのがあると思います。

これについては、一応、8月末~9月くらいにLECから旧司過去問も掲載された論文問題集(予備試験対策も見据えた問題集らしいですがタイトルは不明)が出るらしいです。

とりあえず、それを使って勉強されるのもいいかと思います。