ゲイリー・ムーア(17) | ヒロエモンのハッソーハッソー

ヒロエモンのハッソーハッソー

聴いてる音楽、プロレス観戦、美術展など

(16)のつづき

1989年夏、【Midnight Blues】【Stop Messin' Around】【Walking by Myself】のデモを制作。

9月、ロンドンで行われた「JAM'89」で、ゲイリー・ブルッカー、アンディ・フェアウェザー・ロウらとブルーズ・セッション。その後、新作のレコーディングに突入。

1990年3月、8thソロ「Still Got the Blues」を発表。
イメージ 1

80年代後期より、HM/HR界ではブルーズ回帰ブームが起こり、シンデレラやバッドランズ、MR.BIGのデビュー時などに代表されるブルーズの影響の強い作品が続々とリリースされていた。自身が若いころに影響された音楽をもう一度見直してみよう、ファンの人もきっと気に入るはずだということで多くのバンドがブルーズ系にシフトしたが、その多くは模倣に終わっていたように思う。
ゲイリーはこの作品で、アルバート・キング、アルバート・コリンズといったブルーズ界の大御所の参加を得、ブルーズの王道スタイルに箔を持たせることに成功。サックスやトランペットでも多くのゲストを迎えて、レコーディングは正に一大セッションの様相だったようだ。それでも、ドン・エイリー(key)、ボブ・デイズリー(b)やブライアン・ダウニー(ds)といった、これまでの人脈も引き続きプレイしてもらうことで、ハードロックの手法によるブルーズ・アルバムを完成させた。しかも収録された曲のうち半数はゲイリーによるオリジナル曲なのが素晴らしい。ちなみに親交のあったジョージ・ハリスンから提供された【That Kind of Woman】(ボーナストラックで収録)では、ハリスン自身が参加している。今聴くと、ゲイリーもまだハードロックのスタイルでプレイしており、これまでのファンにも十分に受け入れられるものだ。




4月、ゲイリー・ムーア&ザ・ミッドナイト・ブルーズ・バンドを結成。ツアーに突入。メンバーは、ゲイリー・ムーア(g,vo)、アンディ・パイル(b)、ドン・エイリー(key)、グラハム・ウォーカー(ds)、フランク・ミード(sax,harp)、ニック・ペイン(sax)、ニック・ペントロウ(sax)、マーティン・ドロヴァー(tp)。

5月10日~11日、ロンドンのハマースミス・オデオン公演。この模様はビデオ「An Evening of the Blues」として発売。

6月21日、モントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。この模様はDVDでリリースされた。

10月、ゲスト参加したトラヴェリング・ウィルベリーズの「Vol.3」がリリース。

1991年2月5日、アメリカのTV番組「David Letterman Show」に出演。

7月、ゲスト参加したモ・フォスターの「Southern Reunion」がリリース。


(18)につづく


アルバム
12 Still Got the Blues(1990) ★★★★