飯伏がクロスアーム式ジャーマンスープレックス。

両手を掴んだままカミゴェを狙う。

棚橋、ネックスクリュー2連発で切り返す。

飯伏のハイキックをかわした棚橋がドラゴン・スープレックス。

カウント2で返す飯伏。棚橋がコーナーに登り、飯伏の背中にハイフライフロー。

ふらふらと立ち上がる飯伏に、

ハイフライアタック。

ダメ押しにもう一発ハイフライフローを決め、

3カウント奪取。試合タイムは35分00秒。

コーナーで勝利を喜ぶ棚橋。

セコンドの柴田が肩車。余談だが、この2人の10年に及ぶ関係を「有田と週刊プロレスと」(Amazonプライム)で放送したばかりだったので、見た人は余計に感動したのでは。

うなだれる飯伏。いやいや飯伏も素晴らしかった!

サッカー元日本代表の中山雅史さんから優勝トロフィーが渡され、

5度のG1優勝経験のある蝶野正洋から優勝旗を授与。

棚橋「G1優勝したぞー!G1、生き残りました。これはどういうことか、これすなわち、新日本プロレスで生き残ったということ。こっから先、東京ドーム、さらにその先まで、オレが引っ張っていきます。今日はありがとうございましたー!」

そのまま退場しようとするが、棚橋コールを受けてリングに戻る。

「武道館ー!武道館ー!盛り上がっていこうぜ!」とエアギターを演奏。

ラストー!と叫び、もう一曲。

ギターを叩き折り、蹴り落として大の字。

ファンからエアギターを受け取ってアンコール。そしてギターを観客席に投げ込む。

場内は「棚橋最高」コール。棚橋「今日はみなさんありがとうございました。逸材、完全復活、見ていてください。じゃあ最後に、日本武道館のみなさん、愛してまーす!」

リング上に紙テープが降り注ぐ。

優勝旗を振り回す棚橋。今年のG1優勝者は棚橋弘至。3年ぶり、3度目の優勝。

今年のG1は棚橋が優勝した。ファンの優勝予想では飯伏やSANADAなど新時代を求める声が多かったようだが、優勝決定戦では棚橋へのコールが多かった。これは棚橋が決定戦まで勝ち上がってきたからこそ、棚橋に今の新日本プロレスを代表する選手になってもらいたいというファンの想いが発露されたのだと思う。棚橋は過去の選手ではない、今も、強い。棚橋には来年の1月4日の東京ドーム大会で、ぜひともケニーからIWGP王座を取り、棚橋新時代を作ってほしいと思う。
また、今年の優勝決定戦は両国国技館が改修中のため日本武道館になったが、2階席から見た感想としては、両国よりも見やすかった。客席のせり上がりが両国よりも急なため、前の席の人の頭でリングが見えなくなることがなかったのが良かった。来年はまた両国に戻って来るのかもしれない。西武ドームはもうないのかな。