やがて、サウル・ブランチが抜け、ロドルフォ・カーヴァが少しの期間だけ復帰。その後、シト・モリナ(vo)が歌っていたが病気となり、ファーストアルバムのレコーディングにサウル・ブランチが呼ばれて参加。
1988年、1stアルバム「Rata Blanca」を発表。

アルゼンチンのバンドということで、ヴォーカルはスペイン語。聴き慣れないためか、所々巻き舌で発音するくだりが面白く感じる。音楽のスタイルはストレートなハードロックで、ミドルテンポを中心にじっくりと歌を聴かせるスタイル。そのため面白みに欠け、少々退屈だ。速い曲もあるが、どの曲も5分~8分と長い。淡々と曲が進行していく中、ギターソロになると速弾き&メロディアスなフレーズを挿入し、突然存在感を出してくるリード・ギター。聴き進めていくと、このギターソロは誰かに似ているような気がしてくる。【El Sueño de la Gitana】なんかはリッチー・ブラックモアそっくりだ!そうか、リッチーに心酔してるんだなこのギタリストは、と思っていると、ギターインストの【Preludio Obsesivo】を聴いて唖然。完全にイングヴェイのコピーまがいのことをやっている!何なんだろこれ、と混乱しながら聴き終わる。そんな作品です。
(2)につづく
アルバム
1 Rata Blanca(1988) ★★★