キング・クリムゾン(31) | ヒロエモンのハッソーハッソー

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聴いてる音楽、プロレス観戦、美術展など

(30)のつづき

1973年10月24日、UK リヴァプール、Empire Theatre
10月25日、UK レスター、University
10月26日、UK ロンドン、Rainbow
*************追記 20180317 ****************
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(1)Walk On ... No Pussyfooting(2)Inprov Intro(3)Larks' Tongues In Aspic Pt I(4)Tune Up and RF Announcement(5)Easy Money(6)The Night Watch(7)Fracture(8)Book of Saturday(9)Lament(10)RF Announcement(11)Inprov I(12)Exiles(13)Inprov II(14)The Talking Drum(15)Larks' Tongues In Aspic Pt II(16)Peace: A Theme(17)Cat Food

2018年2月にDGMLiveで公開された音源。音質は良く今まで未発表だったのが不思議なくらい。インプロから(3)の流れは珍しい。(4)のフリップは4分近くも話している。(11)はリズミカルなインプロ。(16)と(17)がラストに配置されるのはあまりないと思う。
*************追記 終了 20180317 ****************

10月28日、UK バーミンガム、Town Hall
10月29日、UK ブリストル、Colston Hall
11月2日、ドイツ ハンブルク、Audimax
11月3日、ドイツ フランクフルト、Jahrhundethalle
11月4日、ドイツ ミュンヘン、Circus Kroner
11月5日、ドイツ デュッセルドルフ、Rhine Halle
11月7日、フランス ストラスブール、Palais Des Fetes
11月8日、ドイツ ザールブリュッケン、A.S.T.V. Halle
11月12日、イタリア トリノ、Palatza Delo Sports
11月13日、イタリア ローマ、Palazzo dello Sport


11月15日、スイス チューリッヒ、Volkshaus公演。
The Great Deceiver
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Live in Zurich
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暗黒BOX Disc 3~4
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(1)Walk On ... No Pussyfooting(2)Improv: SomePussyfooting(3)Larks' Tongues In Aspic Pt I(4)RF Announcement(5)Lament(6)Peace: A Theme(7)Cat Food(8)The Night Watch(9)Fracture(10)The Law OfMaximum: Part 1(11)Improv: The Mincer(12)The Law Of Maximum: Part 2(13)Easy Money(14)Exiles(15)Improv: Some MorePussyfooting(16)The Talking Drum(17)Larks' Tongues In Aspic Pt II(18)21st Century Schizoid Man

「The Great Deceiver」(1992)では(1)(2)(3)(10)(12)(13)(15)(16)の順に8曲発表されており、2009年にKing Crimson Collector's Club No.41「Live in Zurich」で全曲発表、2014年暗黒BOXにも収録された。音質は良好で、さすが「The Great Deceiver」収録に選ばれた公演だ。しかし「The Great~」では大半がインプロだったので、それからKCCCで発表されるまで17年の間、トータルで公演を楽しめる環境になかった。KCCCはさすがにNo.41にもなると日本盤のリリースもなく、簡単に入手できる環境になかったので、私も含め多くの人は暗黒BOXでようやく完全版を楽しめた音源になる。
私は暗黒BOXで聴いたのだが、この日は【Peace: A Theme】や【Cat Food】など珍しい曲もあって嬉しい。やはりメロディのある曲を挿入することは必要かもしれない。なお、この日はやはりインプロが冴えており、(10)から(12)まではセットで、(10)は混沌とした状態から次第にリズミカルになり(11)に繋くと、後半では何とコーラスっぽいヴォーカルまで飛び出し、そのまま(12)で盛り上がって終了する。「The Great~」では(10)と(12)のつなぎが不自然だったが、(11)が抜けていたからだと判明。(11)を間に挟んだことでこれで全体像が解明されたと思いきや、実はそうではなかったようだ。この日の(11)【The Mincer】は「Starless And Bible Black」(1974)に収録された曲の元ネタなのだが、「Starless~」ではこの日のライブ音源をベースに、スタジオ作業でヴォーカルを加える試みがなされており、暗黒BOXでは(11)のマスターが欠損したためこのヴォーカル入りをマスターにし、欠落した部分をブートレッグから補う形をとっているようだ。そのためこの日のインプロでのヴォーカル入りはウソ。結果的に聴きやすくなったとはいえ、これではこの日のライブだと思って聴くリスナーに誤った情報を伝えることになっているわけだ。何でわざわざこんなことをするのだろうか。酷い音質でも正確に記録されたものであれば、マニアは喜ぶと思うのだが・・・。ちなみに暗黒BOXのDisc26では、ブートレッグ音源からこの3曲が追加収録されており、真の姿が明らかとなっている。未確認だが、KCCC「Live in Zurich」はブートレッグからオリジナルの【The Mincer】が収録されているようだ。

Larks' Tongues In Aspic Pt I


Fracture



(32)につづく