2015年、10thアルバム「Music Complete」を発表。
前作「Lost Sirens」(2013)はアウトテイク集だったので、この作品は「Waiting for the Sirens' Call」(2005)以来10年ぶりの新作となる。
ニュー・オーダーといえばエレクトロ系のシングルヒットが知られるが、最近はバンドサウンド中心のロック系の作品が多かった。ライブでは両方演奏しなければならず、バンド演奏のあと、プログラミングされた電子音が流れるとギターを置いて踊りながら歌いだすというなかなか違和感のあるステージを展開していたものだが(笑)、しかし今作は久々にエレクトロ系のダンス・ミュージックを取り入れるとともに、うまくバンドサウンドと融合させているところがポイントだ。
このバンドの魅力であるキャッチーで哀愁漂うメロディはそのままに、聴きやすく多くの人に楽しんでもらえる作品になっている。ただこのバンドの大きな柱であったメロディを奏でるベーシスト、ピーター・フックの不参加は痛い。聴いているうちにピーターならここでどんな演奏を差し込んでくるのかと考えてしまう。後任のトム・チャップマンは良い仕事をしているし、ピーターっぽいこともやっているのだが、まだ遠慮があるようだ。このまま継続して活動してくれそうだし、今後のリリースにも注目していきたいと思う。
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前作「Lost Sirens」(2013)はアウトテイク集だったので、この作品は「Waiting for the Sirens' Call」(2005)以来10年ぶりの新作となる。
ニュー・オーダーといえばエレクトロ系のシングルヒットが知られるが、最近はバンドサウンド中心のロック系の作品が多かった。ライブでは両方演奏しなければならず、バンド演奏のあと、プログラミングされた電子音が流れるとギターを置いて踊りながら歌いだすというなかなか違和感のあるステージを展開していたものだが(笑)、しかし今作は久々にエレクトロ系のダンス・ミュージックを取り入れるとともに、うまくバンドサウンドと融合させているところがポイントだ。
このバンドの魅力であるキャッチーで哀愁漂うメロディはそのままに、聴きやすく多くの人に楽しんでもらえる作品になっている。ただこのバンドの大きな柱であったメロディを奏でるベーシスト、ピーター・フックの不参加は痛い。聴いているうちにピーターならここでどんな演奏を差し込んでくるのかと考えてしまう。後任のトム・チャップマンは良い仕事をしているし、ピーターっぽいこともやっているのだが、まだ遠慮があるようだ。このまま継続して活動してくれそうだし、今後のリリースにも注目していきたいと思う。
Restless
Singularity
Plastic
Unlearn This Hatred
(7)につづく
アルバム
21 Music Complete(2015) ★★★★
21 Music Complete(2015) ★★★★
