タイトルの奇抜さに一部で話題になった藤田紘一郎著「できる男はウンコがデカい」を読んでみました。
内容は至ってまともで、著者は寄生虫や免疫などを専門とする名誉教授であり、これまでにも腸内環境などに関する本を出されています。非常にわかりやすい言葉で書かれているため、スムーズに読むことが出来ました。
朝、スコーンと1本出ることで幸福感が高まり仕事のパフォーマンスも向上する。デキる男は毎朝デカい1本をしている。ウンコが変われば人生が変わる。そのためにはウンコに注目しようというのがこの本の内容です。
特大の1本を出すためには食物繊維をとることが必要で、食物繊維は腸の中の余分な脂肪や毒素を吸い取ってウンコを作り、腸内環境を良くしてくれます。現在の日本では清潔志向が高まり抗菌除菌など過度に行うことで免疫力が低下し、腸内の善玉菌までやられてしまいます。悪玉菌とされる大腸菌も食物繊維を分解したりビタミンの合成など大切な役割があり、全部駆除すればよいというわけではなく、要はバランスが大事。
最近、脳内の神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの合成には腸内細菌が重要な働きをしていることがわかったそうです。人の脳と心は腸内細菌に支配されているとも言えるとの事。
著者はバッチイものと触れ合うことで抵抗力を高め、脳を活性化させるとして、「鼻クソを食べると脳が若返る」「落ちたものを食べれば若返る」など次の本のタイトルにでもなりそうな過激な言葉も並んでいます。
巻末には食生活や体質改善に必要な水の取り方なども書かれていて参考になりました。私もデキる男になりたいと思います。あ、女性の方はどうすればいいんでしょうか。同じかな。