ゴング格闘技 | ヒロエモンのハッソーハッソー

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買ってる雑誌シリーズ第4弾は「ゴング格闘技」です。

格闘技雑誌といえば、自分は長年「格闘技通信」を購読していました。「購読」です。当時は月2回刊行で買い漏らしてしまうことが多々あったので、職場に来る本屋さんに頼んで届けてもらっていたのです。

「格闘技通信」は「週刊プロレス」の増刊号から派生した雑誌のため、週プロイズムとでも言うべき試合レポートや選手の取り上げ方がなされ、記者の主観が入ったある意味熱のある誌面づくりがなされていました。

PRIDEの終焉に伴って日本での格闘技ブームも去り、「格闘技通信」も廃刊になると(本屋さんも倒産・・・)、格闘技の情報を仕入れるのはこの雑誌しか残されていなかったのです。ゴング系の「ゴング格闘技」です。

ゴン格は月刊のため試合レポートは時期を逸した感があるのが少々残念ですが、豊富なインタビュー記事で選手の生の声を拾い上げることに力を入れているようです。ただどうしても毎月同じような選手ばかりになってしまい、選手同士の対談なども含めると同じ選手が同月に2回も登場したりして、少しマンネリ感があります。

総合格闘技では、最近は日本人が続々と海外で試合をするようになりました。UFCの主要な大会を除けば、ほとんど日本でのTV中継はありませんから、現地での試合レポートなどは情報を仕入れる上で参考になっています。

特に良いのが読み物で、現在では松原隆一郎さんや増田俊也さんなどによる柔道に関する含蓄ある対談や、巻末の辛口コラムなどが楽しみで、現在の問題点などをズバズバ指摘する様は読んでいて痛快です。

ただどうしても自分としては何点か不満を持っています。まずは誌面的には総合格闘技がメインのため、キックや空手の取り上げ方が少ないということが挙げられます。団体が乱立するキックや空手は満遍なく取り上げるのは難しいのかもしれませんが、格闘技に興味を持ってる読者に対して雑誌としてスポットライトをどんどん当てていくことは大切なことだと思います。もちろん主要な選手は今でも取り上げているのですが、偏りがあるのは事実で、もっと間口を広げ見に行きたくなるような取り上げ方をしてほしいと思います。

それから現役を引退するとどうしても情報が入ってこなくなるので、「あの選手は今」的なコーナーがあるといいと思います。地元で指導者として頑張っていたり、第2の人生を歩んでいる元選手を取り上げるんです。PRにもなり、新たな繋がりも出来るかもしれません。個人的には日本キックボクシング連盟で最強王者と言われた大塚一也さんが今どうしているのか気になるし、指導者として多くの弟子をリングに送り込んでいるガルーダ・テツさんと、現役時代何度も闘い今は接骨院の院長をしている小野瀬邦英さんとの対談なども面白くなりそうです。

また、読者との交流のページがないのも気になります。選手のイラストやツーショット写真などを掲載するコーナーがないんです。常に一方通行の雑誌なので違和感があるんですよね。


最後に一番大きな問題を。


高いんです・・・この雑誌。最近平気で1、000円超えるんですよ。雑誌というよりムック本になっています。せめて1、000円以下にして欲しいんですけどね。