(11)のつづき
1977年1月、11th「Low」を発表。
ベルリンにて、ブライアン・イーノとのコラボレーションで制作されたアルバム。通称ベルリン3部作の1作目。メンバーはイーノ(syn)の他、カルロス・アロマー(g)、ジョージ・マーレイ(b)、デニス・デイヴィス(ds)、リッキー・ガーディナー(g)、ロイ・ヤング(piano)。【What in the World】にはイギー・ポップも参加している。
A面は歪んだギターにシンセが乗るロック面。軽快なリズムにシンセで音付けされた【Sound and Vision】は2月、6月には【Be My Wife】がシングルカットされた。衝撃なのはB面で、イーノによるアンビエントなインスト作品で占められており、【Warszawa】や【Art Decade】などシンセを大胆に使い、静かでダークな音世界が構築されている。個人的に電子音楽も聴く私は、このB面の構成が素晴らしいと思っていて、どことなく昔夢中になったイギリスのロックバンドJAPANの雰囲気に似ているのも気に入っている一因かもしれない。また、聴くたびに気持ちが沈む【Subterraneans】の音世界はなかなか作れるものではないと思うしこちらも素晴らしい。一般ファンはついて行けない世界だと思うが、こうした世界に足を突っ込んだボウイの勇気、懐の深さは相当のものだ。
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ベルリンにて、ブライアン・イーノとのコラボレーションで制作されたアルバム。通称ベルリン3部作の1作目。メンバーはイーノ(syn)の他、カルロス・アロマー(g)、ジョージ・マーレイ(b)、デニス・デイヴィス(ds)、リッキー・ガーディナー(g)、ロイ・ヤング(piano)。【What in the World】にはイギー・ポップも参加している。
A面は歪んだギターにシンセが乗るロック面。軽快なリズムにシンセで音付けされた【Sound and Vision】は2月、6月には【Be My Wife】がシングルカットされた。衝撃なのはB面で、イーノによるアンビエントなインスト作品で占められており、【Warszawa】や【Art Decade】などシンセを大胆に使い、静かでダークな音世界が構築されている。個人的に電子音楽も聴く私は、このB面の構成が素晴らしいと思っていて、どことなく昔夢中になったイギリスのロックバンドJAPANの雰囲気に似ているのも気に入っている一因かもしれない。また、聴くたびに気持ちが沈む【Subterraneans】の音世界はなかなか作れるものではないと思うしこちらも素晴らしい。一般ファンはついて行けない世界だと思うが、こうした世界に足を突っ込んだボウイの勇気、懐の深さは相当のものだ。
Sound and Vision
Be My Wife
Warszawa
Art Decade
(13)につづく
アルバム
13 Low(1977) ★★★★
13 Low(1977) ★★★★