アングラ(4) | ヒロエモンのハッソーハッソー

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(3)のつづき

2006年、「Aurora Consurgens」を発表。
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ヴォーカルの声が加入当初より透明感が少なくなっている気がするのが若干気になるが、演奏は素晴らしい。スピードチューン【Voice Commanding You】【Salvation : Suicide】、低音部のヴィヴラートがたまらない【Ego Painted Grey】、レーサーXを思わすリフ【Window to Nowhere】、前作を思い出す【So Near So Far】 など聴きどころは多い。ただ、前作「Temple of Shadows」があまりにも素晴らしかったので、どうしても比較してしまうのはファンの哀しい性。ヴォーカルのメロディラインが弱いためドラマチックさが足りず涙線を刺激するまでには至らないのは少々残念だ。
数度の転調により聴き手を飽きさせない手法はお見事。

Ego Painted Grey



2009年、アキレス・プリースター(ds)が脱退。後任にリカルド・コンフェッソーリが復帰する。


そして2010年、4年ぶりの新作「Aqua」を発表。
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シェイクスピアの「テンペスト」からインスピレーションを得て制作されたコンセプトアルバム。
だんだんヴォーカルの声質(特に高音部)が酷くなっていると思うのだが、大丈夫なのか?歌い回しがブルース・ディッキンソンに似てきていると思う。 そのためパンチが足りずせっかくの曲の世界をうまく伝えることが出来ないのは大きなマイナスポイントだ(ディッキンソン似が悪いというわけではない)。

Spirit of the Air



実はエドゥ時代は最近聴いたのだが、クセのあったマトス時代よりは自分にとってすんなり聴き込める作品で好感が持てた。特にメタル史上に残る名作「Temple of Shadows」を知り得たのは自分の財産になるほどの体験だった。これからも追いかけて行きたいバンドだ。


(5)につづく


アルバム
12 Aurora Consurgens (2006) ★★★★
13 Aqua (2010) ★★★


メンバー
第4期 2009-2012
 エドゥ・ファラスキ(vo)、ラファエル・ビッテンコート(g)、キコ・ルーレイロ(g)、
 フェリペ・アンドレオーリ(b)、リカルド・コンフェッソーリ(ds)