小林よしのり「希望の国・日本」 | ヒロエモンのハッソーハッソー

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小林よしのり氏の「希望の国・日本」を読みました。

これは漫画ではなく、9人の政治家との対談集となっています。


登場する政治家は順に、稲田 朋美、平沼 赳夫、石破 茂、加藤 紘一、高市 早苗、城内 実、田村 謙治、安倍 晋三、原口 一博。主に保守派の政治家たちであり、小林氏の考えとも共通する部分が多い人たちだと思う。

しかしながらこうして対談形式で話を読むと、当人の考えがよくわかってきます。同じ保守でもバックボーンなどで違ったりする。加藤 紘一氏も地域コミュニティに根差した保守的考えをもっているのに驚きました。
ただこうした保守的な考えと言うのはマスコミにとっては面白くないらしく、ほとんど報道されていないなと思いました。


興味深かったのは安倍晋三氏。私は安部氏についてはたった1年の総理時代ではあったが教育基本法の改正や国民投票法の制定、防衛庁の省に昇格など多くの実績があり評価しているのだが、唯一村山談話を継承するとの発言に失望した一人でありました。この理由について明確に答えています。詳しくは書きませんが、やはり総理という立場であっても一人で勝手にこれまで表明してきた国の考えを簡単に変える訳にはいかなかったということです。言いたくても言えないのであれば、そこは別の人間がフォローしてあげなくてはいけなかったんですね。安部談話というのを考えていたというのですが、残念ながら任期を全うできず発表には至らなかったということです。


この対談の話を数人に断られたという民主党からは原口一博氏が登場(田村謙治氏も民主党)。この原口氏との対談も面白かった。民主党にもこういう考えの人間がいるのかと驚きました。政策に繋がることを祈るばかりですが実際のところどうなんでしょうかね。


これは普段マスコミでは報道されない政治家の生の考えに触れることが出来る貴重な本であります。本音を言えば左翼の政治家にも登場願ってけちょんけちょんに論破するところも読みたかったです。