ラッシャー木村さんが亡くなった。
子どもの頃、父と見た国際プロレス中継で、血だるまとなって闘っていた姿に衝撃を受けた。
当時は国際プロレスのエースで、金網の鬼と言われていた。
当時は国際プロレスのエースで、金網の鬼と言われていた。
DVDで当時の試合を見ると、イスで殴られたらイスでお返し、凶器でやられたら凶器でお返しをするという、ベビーもヒールもないやられたらやり返すプロレスをしていてあらためて衝撃を受けた。
国際プロレス崩壊後、アントニオ猪木率いる新日本プロレスに殴りこみをした際に、まずは挨拶をしなければとの思いから発した「こんばんわ」事件は木村さんの人柄を表していると思う。
第一次UWFから全日本プロレスに移籍し、ジャイアント馬場と敵対、試合後のマイクで注目を集める(「馬場!お前最近元気だと思ったらコノヤロー、ジャイアントコーン食べてるなコノヤロー」など)。
その後「他人とは思えなくなった」との事で、馬場と契を交わし、義兄弟タッグとして人気に。試合後の「アニキ!」から始まるマイクは人情味があって好きだった(「アニキ! サンマのおいしい季節になりましたね」など)。その頃から会場で見るようになり、大いに楽しませてもらった。
ノアに移籍後、還暦を過ぎても元気だったのだが、しばらくして体調不良により試合に出なくなり、東京ドーム大会でビデオレターを上映し引退を伝えた他は、一切ファンの前に出なかったので心配していた。いつか木村さんの引退記念興業をしてくれるものと待っていたのだが、残念ながら還らぬ人となってしまった。
天国にはアニキも鶴田も熊さんもみんなで待ってる。三沢さんもそうだ。
さみしくはないはず。
さみしくはないはず。
木村さんのご冥福を心よりお祈りします。