ガンマ・レイ | ヒロエモンのハッソーハッソー

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ガンマ・レイは、ハロウィンを脱退したカイ・ハンセンが1990年に結成したバンドである。


当時のインタビューでは、たしかハロウィンを脱退した理由として、体調を崩したこともありもうツアーしたくないと話していた記憶があるが、自分のバンドを作ってまた音楽の世界に戻ってきたのだ。


ラルフ・シーパースをヴォーカルに迎えて発表された1st「Heading For Tomorrow」はまさにハロウィンらしい作品だった。
カイがハロウィンのリーダー格だったから似てきて当然なのだが、当時のハロウィンはカイが脱退して試行錯誤中でポップ路線を歩んでおり、ファンが離れてきていたので、このアルバムの評価は高かった。
(しかもラルフ・シーパースの声がハロウィンのマイケル・キスクにそっくりだったこともある)


翌年「Sigh No More 」をリリース。
ところがこれがなぜかPOPになってしまい、大いにとまどったが、1993年「Insanity and Genius 」ではリズム隊が替わり、スピード、パワー、メロディと3拍子そろったガンマ・レイの基本路線が定まった。


1994年、ラルフ・シーパースが脱退。カイ・ハンセンがヴォーカルも兼務することにして、
翌年「Land of the Free 」を発表。
カイは初期のハロウィンでも歌っていたが、その頃とあまり変らず決してうまいヴォーカルではないが、
このアルバムは曲が良く、最高傑作だと思う。


ダーク・シュレヒターがベースに転向したい(本来はベース)ということでメンバーチェンジを行い、
ヘニュ・リヒターとダニエル・ツィマーマンが加入、以降、不動のラインナップとなる。



現在までコンスタントにアルバムをリリースしているが、問題点がないわけではない。


当初新ヴォーカルが決まるまでの暫定だったカイのうたは変らず。あの下手な歌を聴き続けるのはちょっとつらいものがある・・・。

おそらく彼は、他のヴォーカルが入るとバンドの路線が変ってしまうことを恐れているのかもしれない。


また、曲にオリジナルが感じられないことも挙げられる。
明らかにアイアン・メイデンやジューダス・プリースト、アクセプトらの曲をパクッたとしか思えないほどそっくりなリフやメロディ・ラインがそこかしこに見られるのだ。


昨年、新作「Land of the Free II」が発売された。
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あの名盤の続編を謳っているが、前作がコンセプト・アルバムではなかったのになぜ「II」となるのかわからないが、曲はいいと思う。(ただ、やっぱりメイデンらとそっくりな部分が多い)


現在、彼らはなんと古巣ハロウィンとカップリング・ツアーをしており、来月日本公演が予定されています。



アルバム
1 Heading for Tomorrow (1990) ★★★★★
2 Sigh No More (1991) ★★★
3 Insanity and Genius (1993) ★★★★
4 Land of the Free (1995) ★★★★★
5 Alive '95 (1996) ライブ盤
6 Somewhere Out In Space (1997) ★★★★
7 Powerplant (1999) ★★★
8 Blast from the Past (2000) ベスト盤(新録を含む)
9 No World Order (2001) ★★★
10 Skeletons in the Closet (2003) ライブ盤
11 Majestic(2005) ★★★
12 Land of the Free II(2007) ★★★★



メンバー
第1期 1990
 カイ・ハンセン(g)、ラルフ・シーパース(vo)、ウヴェ・ヴェッセル(b)、
 マティアス・ブルヒャルト(ds)

第2期 1990-1991
 カイ・ハンセン(g)、ラルフ・シーパース(vo)、ダーク・シュレヒター(g)、
 ウヴェ・ヴェッセル(b)、ウリ・カッシュ(ds)

第3期 1993
 カイ・ハンセン(g)、ラルフ・シーパース(vo)、ダーク・シュレヒター(g)、
 ヤン・ルバック(b)、トーマス・ナック(ds)

第4期 1994-
 カイ・ハンセン(vo,g)、ダーク・シュレヒター(g)、ヤン・ルバック(b)、トーマス・ナック(ds)

第5期 1996-2012
 カイ・ハンセン(vo,g)、ヘニュ・リヒター(g)、ダーク・シュレヒター(b)、
 ダニエル・ツィマーマン(ds)



※関連記事 ハロウィン(http://blogs.yahoo.co.jp/hustle424/38452874.html


(2)につづく