最近ゆでたまご先生の「キン肉マンⅡ世」を読んでいる。
アナウンサーが試合展開を詳細に実況したり、試合中にもかかわらずペラペラ話すレスラーやとりまき連中など、気になる箇所がいっぱいだ。
また、昔のドカベンのように、時間にして一瞬のことなのに、長い時間がかかってるように見せる展開も多く、それも気になってしまう。
また、昔のドカベンのように、時間にして一瞬のことなのに、長い時間がかかってるように見せる展開も多く、それも気になってしまう。
スカーフェイス&ケビンマスク対アシュラマン&ボルトマン戦を例にとってみよう。
実況「スカーフェイス、アシュラマンめがけ猛然と突っ込んでいくーっ!」
実況「アシュラマンの体をキャッチ!」
実況「アシュラマンの体をキャッチ!」
バアアン
ガッ
ガキ
ゴオオオ
スカーフェイス「アルティメット・スカー・バスター!!」
ガッ
ガキ
ゴオオオ
スカーフェイス「アルティメット・スカー・バスター!!」
実況「あーっとスカーフェイス あらゆるバスター技の中で究極の破壊力と究極の美しさを持つというバスターの中のバスター アルティメット・スカー・バスターにアシュラマンを捕らえたーっ!」
クァン「そうだあ~っスカーフェイスにはこの技があった~っ」
万太郎「2年前の新世代正義超人入れ替え戦であのテリー・ザ・キッドとジェイドの2大強豪超人をくだしたアルティメット・スカー・バスターが~っ」
ジャクリーン「スカーがあれだけ自らの体を傷つけながらデモリッションズの技を受け続けたのも・・・全てはこのスカー・バスターで一気に逆転を狙ってのことだったのね!」
(泣く凛子)
ジャクリーン「リ・・・凛子さん!」
凛子「ゴ・・・ゴメンなさい・・・」
凛子「だ・・・だってスカーフェイスって2年前までは泣く子も黙るデーモンプラントの超凶悪悪行超人だったんでしょ・・・そんなスカーがミートのボディパーツ奪還のため正義超人入りしたといってもズ~ッと信用できなかった・・・」
凛子「・・・うわべは正義超人のフリをしていつ悪魔超人に寝返るかと内心不安でならなかった。当然必殺技アルティメット・スカー・バスターの凶刃もケビンマスクに向けられるものと思ってたし・・・」
凛子「でも これを見てハッキリしたわ スカーフェイスは立派な正義超人軍の一員であることが・・・」
凛子「こ・・・この涙は人を見る目のないわたしのスカーに対するゴメンなさいの涙なの」
ジャクリーン「凛子・・・」
万太郎「スカーのことを疑ってたのは凛子ちゃんだけじゃないよ ボクだって・・・」
凛子「万太郎・・・」
万太郎「さあ応援しようよ。新しい正義超人軍戦士を!」
万太郎「スカーッ!」
クァン「スカーッ!」
ジャクリーン「スカーッ!」
イケメン「スカーッ!」
ジャクリーン「スカーッ! スカーッ!」
お客「スカーッ! スカーッ! スカーッ! スカーッ! スカーッ!」
スカーフェイス「こ・・・これだあ~っ・・・これこれ・・・オ・・・オレが・・・2年前まだバリバリの悪行超人だった頃・・・」
スカーフェイス「た・・・対戦相手の万太郎が・・・ひ・・・瀕死の状態にもかかわらず な・・・仲間からの声援を受けることによって どんどん力が漲っていくのがどうしても理解できなかった」
スカーフェイス「し・・・しかし今のオレにはわかるぜ いいもんだな・・・仲間の声援ってやつは・・・挫けかけた心を癒してくれる・・・」
アシュラマン「・・・心を癒す?・・・そうかあ?・・・わたしには充分に血も汗も流しきった超人を・・・もっと働け・・・もっと働けとせき立てるオレたちよりタチの悪い悪魔の声に聞こえるぜ・・・」
ズキ
スカーフェイス「グウウ・・」
アシュラマン「カッカカカ そうら見ろ 言わんこっちゃない~っ お前の体はもう限界なんだよ・・・」
ボルトマン「・・・」
サンシャイン「・・・」
ケビンマスク「・・・!?」
サンシャイン「・・・」
ケビンマスク「・・・!?」
ケビンマスク「あ・・・悪魔超人ども・・・アシュラマンの絶対絶命の危機に な・・・なぜそんなに安穏としていられるーっ!?」
ケビンマスク「!?」
ボタ ボタ
ケビンマスク「血!」
フラ~ ドボドボ
ケビンマスク「スカーッ!」
スカーフェイス「ウウウ~ッ」
アシュラマン「どうした究極の美しさを持つ技と言われているのにフラついちゃ台無しじゃないか」
(スカーフェイス、ミートが曲がって見える)
アシュラマン「出血多量による意識の混濁か?」
万太郎「スカーッ!」
クァン「スカーッ!」
凛子「スカーッ!」
イケメン「スカーッ!」
ジェイド「スカーッ!」
お客「スカーッ! スカーッ! スカーッ! スカーッ!」
実況「巌流島 ジェネラル・リブリングに大観衆のスカーコールがこだまするーっ!」
スカーフェイス「ヌ・・・ヌワアア~ッ オ・・・オレはここでおネンネするわけにはいかねえ・・・」
スカーフェイス「い・・・いいもんだなあ・・・大観衆全てのオレへのコール・・・ し・・・しかし最初で最後の・・・」
スカーフェイス「アルティメット・スカー・バスターッ!」
実況「あーっとスカーフェイス 長い空中静止のためを作って今 アルティメット・スカー・バスターの降下体勢に入ったーっ!」