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以前、フィジーに行った時に、海辺やプールサイドで
読んでいたのがナショナルジオグラフィックの
『本当にあった 奇跡のサバイバル60』。
誘拐されたアボリジニの女の子3人
(年長者が14歳、最年少は8歳)が、
強制労働させられている場所から脱走。
1600キロの道のりを歩いて故郷に戻った話とか、
クライミング中に転落し、右腕を岩にはさまれ、
それを自らナイフで切断して脱出した話とか
(ナイフで骨を切れなかったので、自ら折った!)
ヨットが沈没し、
何十日間も救命ボートで漂流して生還したとか、
とにかく、読んでいて、「すげー、すげー」の連発。
時に、息苦しくなってくる。
ここに登場するのは、半端ない生命力をもった人たちばかりだ。
例えば目の前で自分のヨットが沈むのを見て、
360度、海しか見えない状況におかれた場合。
正気を保っていられるかといえば、
絶対に無理なんじゃないかと思う。
特に、私は海が苦手なんで、そんな状況なら、
海の深さを想像しただけで、心臓が停止してしまうだろう。
この本の生還者たちは、猛烈な日焼けと戦い、
魚を取り、雨水をため、
小便を飲み
(ある章には、「その小便は、彼らの身体を12回通過した」
という記述もある! すげーよ。これ、
排尿→飲む→排尿→飲むってことを何人かで、
ずっと繰り返したんだから)、
来る日も来る日も同じ風景の中を漂いながら、
目の前の現実と向き合い、ねじ伏せ、
生還することを信じて生き続けたのだ。
いや~、私なんかすぐ、「無線機あれば」とか、
「ブライトリングのエマージェンシーを腕にはめてれば」とか、
短絡的に思ってしまう。
問題はそうした文明的なツールがない場合、
海に飲み込まれてしまった場合に、
どうするか、頭で考えなければならないということだ。
しかも、猛烈な楽観主義とともに。
いやはや、すごすぎる。
フィジーの夕焼け。
日本から直行便がなくなり、
あまり日本人が来なくなったとか。
現地のガイドさんが言っていました
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