いつも、ご覧いただきありがとうございます。
ニャンの話が続いたので、
きょうは、違った話を少し。
はるか昔の大学生の時。
私宛に、大洋漁業株式会社(現マルハ)から小包が届いた。
「?」
まったく、心当たりがなく、何かプレゼントに応募したのを忘れていて、
当選品が届いたのかも、と思った。
だが、小包の中に入っていたのは一冊の本。
『私の海』という詩集だった。
そういえば、応募した記憶が!
なんと、入選作の中に私の書いたものも入っており、
その詩が活字になっていたのだった。
びっくらこいた。
選者は小椋桂さんと小椋さんの義兄の塚原将さん。
優秀作は小椋さんが曲をつけ、ドーナツ盤のレコードに。
そのレコードも合わせて梱包されていた。
その後、ニッポン放送青春文芸賞の一次選考通過したりしていたが、
そうしたしょぼい戦果は、
それを職業として成立させていくことが
至難の業であることを教えていた。
結果的にいえば、当時、成長し始めていた情報会社に
運よくコピーライターとして採用されたのだ。
これは考えてみれば、奇跡だったような気がする。
筆記試験もそれほどできたと思えず、
面接では「うちの雑誌見てどう思う?」なんて聞かれ、
まったく、その雑誌を手に取ったこともなかった(!)私は、
「いや、みなさん、胃をきりきりさせながらつくってる感じがしますね~」なんて、
適当かまして……こりゃ、落ちたな、と。
なんとか道を切り開きたかったので、
面接後に切々とした手紙を総務に送ったりして、
たぶん、お情けで採用してもらえたんだと思う。
紆余曲折ありながらも
フリーランサーになって20年。
これまでやってこられたのは、
まわりのみなさんのおかげです。
感謝しかありません!
みんなありがとう!