※これ思った以上に色々なところからご意見いただいたので

もう少し練り直してみようかなと思っています。ただこの注意書きがある時はもう少し後の話になります。

お笑いって楽しいですね。

 

【コントと私】

ドリフとひょうきん族にはじまり、実はちょっとダウンタウンには寄らずにとんねるず、そしてワンナイR&R、リチャードホール、レッドシアター・・・。コントと私との関わりでした。そしてコントを中心としたネタ番組がLIFE(これも好きですよ)くらいしかない(しかも不定期になってる)ことによる私への影響は、気を抜くとコントを観なくなっているということにほかなりません。気が付いたら漫才のライブに足を運んでいるみたいなところはあります。

 

キングオブコントがすごいなと思うのが、圧倒的に漫才と大喜利が好きなはずのあたしが真剣にその行く末を気にしているということです。キングオブコントがあることによって決勝観覧はもちろん、予選会場に足を運ぶと多い日では90組弱、少なくとも30組以上のコントを観覧する、そうするとこの大会がなければ出会うことがなかったかもしれないユニットや考えることもなかったであろう自分の好みなんかを考えざるを得なくなっております。

チャンピオンが売れないと問題視されることがある大会ですが、コントの普及に十分寄与してると思うのですよ、私は。

 

ほんとは、面白ければなんでもいいんだけどね。

いや、そうよ面白ければなんでもいいってのが一番かっこいいはずなのよ。

 

1回戦(1回しか観てませんが)から観覧しているキングオブコント2017。

楽しいんですよ。ただ笑ってりゃ良いんですよ。でも歳なんですかね?時間を多くつかったものほど語りたい・考えたい・発信したい・・・例えるなら貢いだ女は抱かないと納得いかないという私が大嫌いなはずのダサい思考が頭をもたげます。

 

女を抱くかわりにダラダラ書きたいと思います。

 

【私はどんなコントが好きなのか】

考えたこともありませんでした。ただ短期間にこれだけの数のネタを見たり、そろそろキングオブコントも10年目なので予選からの数を合わせると、コントから遠かったはずの私の身体に「コントの記憶」というストックも貯まってきます。

となると「面白いけど好きじゃない」「面白くないけど好き」という矛盾が生じてモヤモヤすることも多くなります。若かりし頃はこのモヤモヤと付き合うモラトリアムを楽しむ余裕がありましたが、中年ともなると生き急ぐんでしょうか。モヤモヤを解決したくなります。

 

下記の3つの軸の乗算で総量が大きいコントを「好き」と判定しているんでしょう。

 

1.人(にん)×2.ネタの目新しさ×3.ネタの型

 

割と演技力はどうでもいいっぽいです。感心することはあれど、好き嫌いにはあまり影響してこないようです。

一つずつ触れていきますね。

 

1.人(にん)

ネタから離れたところでの人柄等々です。

この軸、実は漫才の時に多分に影響してきます。漫才の時にはネタ自体の良し悪しの判断を狂わせることがよくあります。つまり人(にん)で漫才をプラスに見ることもマイナスに見ることもありますが、コントでは通常あまりありません。でもあるにはあるので一応の軸として。

人(にん)でネタを判断することを本質的ではないと揶揄する人(例:ネタの面白さ関係なくキャーキャー言われる芸人が「アイドル芸人」と言われてそのファンごと批難されること等)もいますしその気持ちもわからないでもないですが、私は自分にもそういう部分がありますので仕方ないことかなと思ったりもします。

 

2.ネタの目新しさ

a.自分が観たことあるネタかそうじゃないか

b.誰にも思いつかないことをやるかそうじゃないか

c.今までの自分達のネタの傾向を裏切っているか

 

これら「新しい(≒観たことない)」と判断出来たら、この軸の得点は高くなります。a.~c.全てに共通します。

しかしa.に関してのみ「古い(≒観たことある)」と得点が低くなるかと言うとそんなことはなく、「観たことあるのに何回観ても面白い」となれば、それは観たことないと同じくらい、いやそれ以上の加点になったりします。

 

3.ネタの型

以下の分類が全てで抜けもれなくダブりもない(MECE)かどうか自信がないのですが

自分の好みを理解する上で便宜上コントを以下の5パターンに分類してみました。

 

a.起承転結系

b.日常におかしなルールやキャラを登場させて常人が振り回される系

c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系

d.リズム系

e.小道具系

 

ネタの特徴を表すのにこれらの要素1つで説明出来るネタもあれば、複数の要素が絡み合ってるネタもあります。またユニットによってある程度の傾向はこの分類でパターン化されるんじゃないかとも思っています。、

あくまでも私の思考の整理なので、ご意見はいただければ随時追加・更新していこうかなとも思っています。

 

とかく、キングオブコントに関してなのか、コント全般に関してなのか十分な整理は出来ていませんが、

a.起承転結系

c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系

が見事であればあるほど私は無条件でそのコントを「好き」と判断する傾向にあるようです。

 

じゃ一個ずつちょっと説明。

 

a.起承転結系

 

これを好むのは私のみならず、キングオブコントの大会全般に言えることではないのでしょうか。一見何事もない日常にちょっとした事件が起こり、それがカオスとなり、キレイにオチる。コントはショートストーリーだということを実感させられる系統のネタです。加えてキングオブコントのルール上、4分という非常に短い時間。そんな厳しい制約の中でストーリー展開を見せられたら絶賛・感動に繋がるというのも納得がいきます。

私が特に好みの偏らないノーマルのコント好きというのがここで明らかになります。

 

東京03は混じりっ気なしにこれ系のネタでキングを勝ち取った気もしますし、この要素と”b.日常におかしなルールやキャラを登場させて常人が振り回される系”が同じくらいの良いバランスで盛り込まれている、シソンヌ、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、ライスもキングとして納得せざるを得ないのではないでしょうか。私も世間も。

 

※2度目に出場したかもめんたるの1本目「念」は、a.でもb.でもなくc.だな。珍しいな。と思った記憶もあります。

※シソンヌとバイきんぐは最後まで迷いました。混じりっ気なしなのかb.も含まれるのか。

※しずるも結構a.b.のミックス系だと思うのでいつか優勝しないかななんて思ってもいます。

 

ここでちょっとした例外がバッファロー吾郎とコロコロチキチキペッパーズです。

バッファロー吾郎が行った2本のネタは"a.起承転結系"と類してしまって問題がないと思うのですが、特に2本目(山奥で修行&市毛良枝)がアニメ要素が強く(強いて分類するなら

"c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系"の要素と言ってしまっていいのでしょうが)、a.とc.の良さを打ち消しているように見えてしまったのかな・・・と.。となると、「宮沢さんと飯」「朝礼」というありそうでなさそうな日常をしっかり"a.起承転結系"でまとめたバナナマンとの判定に関して物議が醸し出されて当然です。

だって、私も"a.起承転結系"大好きですしきっと世間の皆さんもそうだからでしょ?

 

コロコロチキチキペッパーズの1本目(天使)は

"b.日常におかしなルールやキャラを登場させて常人が振り回される系"

"c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系"

のミックス、2本目は完全に"d.リズム系"(強いて言うなら"b.日常におかしなルールやキャラを登場させて常人が振り回される系"の要素もあり

 

私は常々リベラルでフラットで多様性のある人間でありたいと思っていますが、ある程度パターンを期待するものの例外に弱いですよね。急にそこくる?は喜びではなく拒絶になることも多いと学びました。2015年の大会が終わった時「まあ一番面白いからいいよね。(好きじゃないけど)」とモヤモヤしたのを鮮明に覚えています。

 

b.日常におかしなルールやキャラを登場させて常人が振り回される系

 

これ、さらば青春の光が代表的って言ったらわかりやすいですかね。

 

「いたとん」で痛みが吹き飛ぶ、ぼったくりの金額が「那由多」等々普段使わない天文学的な数字・・・結構この設定で押して起承転結はあまり味わえない気がします。

一見発想オンリーを言われてしまいそうですが、ここは森田・東口両メンバーの表現力であそこまで面白くしてるんでしょうね。すごい。ただ、私はこの系統のコントでいつも「え?それで終わり?」と思ってしまう傾向が強いんでしょうな。よっぽど面白ければ別。実はさらばの「芸術家」は私の中でかなり面白かったんですけどね。なんであの評価かな・・・。

 

※「ロック」に関してはさらばもa.だったのかなと思ってたりします。

 

c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系

 

関西人の得意分野かと思ってます。

モンスターエンジン:Mr.メタリック・天竺鼠:寿司・かまいたち:首落ちる・藤崎マーケット:路上ダンサーあたりが決勝で披露されたこれ系のネタですが、予選ではバラエティーに富んだこれらが多くみられるのでゾクゾクします。

 

例外が「2700:キリンスマッシュ」です。発想は好きだと思うのですが、いかんせん、私の理解はまだこのネタにおいつきません。

 

キングオブコントがなければこの系統のコントが好きという自分の感情に気付くことも出来なかったのではないでしょうか(だから今ごっつええ感じを改めて見直すと「見なかったなんて惜しいことをした」と後悔する可能性大です)

 

ちなみに2017年、今のところ東京大会しか見ていないので(中には関西芸人もいましたしこの系統のコントもいくつかありましたが)この系統の傑作には出合ってません。大阪準々決勝および準決勝に超期待しています。

 

※この系統が好きすぎて、私は「Mr.メタリック&寿司」と「首落ちる&路上ダンサー」の2つにも薄くて明確な線引きをしていますが、まあそれは参考程度で深追いの説明はしません。 

 

d.リズム系

初期は2700(現 ザ・ツネハッチャン)後期はすっかりバンビーノのお家芸かと。

だからこそ、準々決勝で2700がなんでそれ?というネタを選んできたゆえ、バンビーノに手本を見せてもらえ!くらいに思ってましたがバンビーノもなんでそれ?っていうネタだったのでがっかりです。

ラブレターズは「西岡中学校」や「野球拳」でこのネタを披露し、大会に華をそえてますよね。

 

e.小道具系

これはチョコレートプラネット。ポテチのネタは傑作でしたね。

最近彼らはもう「大道具」レベルの道具も自作していますが。

予選でもちょいちょい小道具系のネタを見かけますが、チョコレートプラネットがこの分野の王者かと思われます。

私はこの系統のネタが特に好きというわけではないので、きっとチョコプラ(ないし他の小道具系)を愛することがあるのではればそれは「ポテチ」を超えた時かと思うんです。

 

繰り返しますが、私は

a.起承転結系

c.設定自体がぶっ飛んでいてその世界観を味わう系

が面白いを超えた「好き」の判断基準になりますし、面白くなくともこの系統が見事であれば「好き」となる傾向にあるのです。

 

【まとめ】

 

1.人(にん)×2.ネタの目新しさ×3.ネタの型

 

犬の心「昼休み」は完全に3-a.で加点されまくり、うしろシティ「弾き語り」・卯月「募金」・トップリード「別れた女」は完全に3-a.の系統でありかつ、2-a.の「観たことあるのに面白い」ということで好きポイントが加点されまくっています。

やさしいズ「ヒーロー」は会話形式なので間や大喜利的なことを楽しんでいる面が大きく、起承転結系と断言せよと言われると自信がないのですが、まあ犬の心以外のコンビと同じ理由で好きです。

 

ここまで長々書いてまで私が晴らしたモヤモヤは、さらばの「居酒屋」がそんなに好きではない、ななまがりの「バッティングセンター」もそんなに好きではないあたりなんですけど(※この2つのネタは予選会場でもインターネット上でも準々決勝での出来が絶賛されていたりするのです)どうしよう、ほぼ答えは上記に書いてあるし気が向いたらいつか書きます。お笑いも芸人も好きという当たり前の大前提があるので、それを好きではないと称すのには体力いりますしね。

 

全部面白いっちゃ面白いよ!好き嫌いの話だかんね。

計算式の項目自体の重みが個人個人違うだろうし、特に3.に関しては好みの傾向が分かれるだろうけど、こうやって分類すると「どうしてこのネタ好きなんだろう」のモヤモヤを晴らすヒントになると思いますよ~。

 

まあね、それぞれが面白ければそれでいいんだけどね。

これはほんと。

 

 

 

今年初めて、こんなメモ帳でメモまで取ってしっかり見ている賞レース予選ですし

まだ6月に行ったライブしか書いてないくせに、年間通してこの記録つけようと意気込みだけは壮大ですが、やっぱり記録は苦手よね。こういう風に思ったことダラダラ書く方が楽しいや。

でも私はいろんな人の速報を読むのも楽しいし、記録をしておくと何年か後に読み返した時に楽しいのよね。なので修行だと思って「記録」の方も暇見てやります。

こんな記事を読むのにあなたの時間を使うわけですから、なるべく楽しんでもらえるようにね♪

 

 

 

こんなようなことを話す予定なのが

【彼ナシ15年】たしなむていどにハスキーを【第21声】

http://live.nicovideo.jp/watch/lv304544948

2017/8/29(火)21:30~ よろしくねん。

 

 

~info~

こちらで月1お笑いのこと話してます。

たしなむていにハスキーを。よろ。

http://ch.nicovideo.jp/sonorite

 

過去配信のアーカイブがほとんどあるよ。

1回だけ2016M-1グランプリ準決勝直後スペシャルだけないの・・・。

https://www.youtube.com/channel/UCzIT54JRiStLg8vjOd__sog

チャンネル登録しなくていいから、1回観てほしいぜよ。

 

twitter:https://twitter.com/piropiroyo