手縫糸とミシン糸の違い | ハンドメイド作家のソーイングガイド effi-sewing

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服もバッグも最後に手でまつることは多いものです。

 

そんな時、どんな糸を使えばいいの?

 

ミシン糸では代用できない?

 

そんな疑問が湧きますよね。

 

今回は手縫いする時の糸について解説します。

 

   1.手縫いのための糸の種類

 

手縫いのための糸と一口に言ってもいくつかに分類できます。

 

ボタンつけ、穴かがりに使う絹穴糸、ボタンつけ糸

 

ボタンつけ糸はポリエステルが多いようです。

 

穴糸は絹穴糸というくらいだから絹ですよね。

 

ボタンつけを穴糸でやってもいいし、穴かがりをボタンつけ糸でやってもいいようです。

 

ややこしい。

 

 

それからまつりなどに使う手縫い糸があります。

 

こちらはポリエステルも絹も両方出ています。

 

    2. ミシン糸との違い

 

糸は丈夫にするため「より」というねじりがかけられています。

 

ミシン糸との違いはこの「より」の方向。

 

ミシン糸、絹穴糸、ボタンつけ糸は左(Z)より

 

手縫い糸は縫っているときによじれてこないように右(S)よりになっています。

 

ミシン糸で手縫いしているとくるくると絡んで縫いにくいのはそのためなんですね。

 

    3. ミシン糸で代用できるのか

 

手縫いにはそれ用の糸が適していることはわかった、

 

とはいえ10cm返し口をとじるだけのために手縫糸を買わなければいけないのは面倒ですよね。

 

ミシン糸を使ってはいけないのでしょうか?

 

 

よりが戻りやすく、強度や見た目が落ちるという点は否めませんがダメではありません

 

フジックスさんのページでも、もしミシン糸を使うなら短くカットすることが勧められています。

 

  4. 終わりに
 

 

洋裁の学校では一着の服を仕上げるとき、ボタンつけはボタンつけ糸で、

 

ボタンホールは穴糸をロウ引きして、まつりは手縫糸でと

 

いくつもの糸を使っていたと記憶しています。

 

当時はなんでこんなに使い分けないといけないんだろう、

 

と疑問に思っていましたが改めて調べてみて理解できました。

 

 

各自でルールを作ればいいと思いますが個人的には長い距離を縫うときは手縫い糸を使用し、

 

バッグの返し口をとじるくらいならミシン糸でまつろうと思います。

 

 

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