安倍晋三首相は、本日の衆院平和安全法制特別委員会で、政府案の安保関連法案を来週中の衆院通過を念頭に、早期の採決を要請したそうです。
政府案の安保関連法案が成立すると、集団的自衛権の行使を限定容認し、密接な関係にある国が攻撃された場合、日本も他国軍と一緒に戦うことができるようになります。
2014年度の世界各国の軍事費用ランキングは、以下の通りです。
【軍事費用ランキング】
1位:アメリカ(6,100億ドル)
2位:中国(2,160億ドル)
3位:ロシア(845億ドル)
4位:サウジアラビア(808億ドル)
5位:フランス(623億ドル)
6位:イギリス(605億ドル)
7位:インド(500億ドル)
8位:ドイツ(465億ドル)
9位:日本(458億ドル)
10位:韓国(367億ドル)
日本の2015年度の防衛予算案は、過去最高の4兆9,800億円になります。
自衛隊は、経済的視点から見ると非生産組織ではありますが、公共事業に準ずる任務を負う場合や、技術ノウハウの継承にも貢献している部分があり、一概に「非生産的」とは言い切れません。
また雇用の受け皿となっている部分もあり、自衛隊員は225,712人います。※2014年3月31日時点 防衛白書より
自衛官の募集情報は、防衛省が運営する以下のHPから確認することができます。
【自衛官募集情報】
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/index.html
防衛省施設等機関として幹部自衛官を養成する防衛大学校では、給料をもらいながら大学に通うことが出来ます。家庭の事情により、学費がかからないという理由で防衛大学校に進学される方も少なからずいらっしゃいます。
防衛大学校への進学は非常に難しく、合格目標偏差値は67(ベネッセ調べ)となっております。
防衛大学校をご卒業された方が全て自衛官になる訳ではありません。学研ホールディングス代表取締役社長の宮原博昭さんは、防衛大学校の卒業生です。
企業の人事採用担当者からも防衛大学校生は人気です。規則正しい集団生活経験があり、数字に強く語学力も高く、体力気力もあると評価されています。
アマチュアボクシングの世界では、実業団がないため大学を卒業してオリンピックを目指す方は自衛隊体育学校へ入学します。ロンドンオリンピックでボクシングで銅メダルを獲得した清水聡さんも自衛隊体育学校に所属しています。
私は、10歳まで京都に住んでいたこともあり、阪神淡路大震災と東日本大震災の両方を体験しています。海外派遣含め自衛隊員の支援活動は大変意味のある仕事だと思います。
現在の安保関連法案が成立した場合、今後の自衛隊への志願者は減り退職者も出ると思いますが、自衛隊員の採用活動にも変化があるかもしれません。
今後の動向に注目です。