「ろくじろう」制度の効果 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


福井祐平ファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」を運営している株式会社スタートトゥディは、社員の就業時間規則において「ろくじろう」制度を導入しています。



「ろくじろう」制度とは、同社は定時が9時~18時の1時間休憩となっておりますが、6時間で仕事を終えることができたら、6時間労働で帰宅してもよいという制度になります。



この制度は、短い時間でも生産性を落とさず効率よく自事(しごと)ができるよう、常に業務の見直しや効率化を行い、毎日集中して業務にとりくめるような効果を狙ったものになります。



スタートトゥディ社は、「ろくじろう」制度を導入したことにより、1時間あたり、1人当たりの労働生産性が25%上昇したと決算説明会で報告しています。



昨今、ブラック企業が問題となっております。



労働時間=生産高となるような事業を行っている会社では、法定労働時間を大幅に超えて働いているブラック企業が多い傾向があります。



ゲーム制作や出版編集など、労働時間に対して生産性が比例しない職種でも、会社が裁量労働制を導入して、徹夜しながら働いている方もいらっしゃいます。



私が担当している会社の中に、フレックス制度を導入していますが、早く来て早く帰ることを推奨している出版社があります。そして世の中の流行、情報を理解し業務に活かそうとしています。



私が現在行っている人材紹介のビジネスも、自身で見切りをつけない限り、永遠と業務を行うことができてしまう仕事です。



売上までのプロセスの制度を上げていかない限り、残業時間が膨大になってしまいます。



私は、新卒時に入社した会社の定時は、9時~18時でした。5年前に合併を行い、定時が9時~17時30分になりました。



定時が18時終わりのころは、ほぼ毎日2~3時間残業していましたが、定時17時30分終わりなってからは、生産性を落とさず定時で帰れる日も出てきました。



働く時間が短いと、社員にとっては自由に使える時間が増えてより良いワークライフバランスが取れた社会人生活を歩むことができるでしょう。



仕事自体を好きでやっている方は、逆に6時間労働が足かせになる場合もあるでしょう。



「家族」を自身の人生の中で一番優先度を高く設定しているにもかかわらず、実行できていない方はたくさんいます。



労働時間内で業務を終わらせるという考え方ではなく、今までより短い時間で成果を出せるように日々効率を意識して自分の中での「定時」を設定すると、ワークライフバランスの形成ができるかもしれませんね。

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福井祐平