
昨日、IBF世界フライ級タイトルマッチ、王者アムナット・ルエンロン対井岡一翔の試合を見ました。試合の結果は、王者の判定勝ちでした。
私も大学時代ボクシングをしていたので、井岡一翔が東京農業大学在学時のボクシング姿を生で見ていました。
そのころから、今と変わらず正統派なボクシングスタイルだったのを思い出します。
対戦相手のアムナット・ルエンロンは、身長が163cmしかないにもかかわらず、手の長さが177cmもあります。
身長と手の長さは、ほぼ同じと言われていますので、単純に14cm、片手分で7cmも平均よりも長い計算になります。
ボクシングで7cmの差というのは、大変大きな差となります。ボールペンの端を握ってまっすぐ持つとだいたい7cm分伸びるので、長さを実感できると思います。
昨日の試合では、井岡は1R目から今までよりも高く耳が塞ぐようにガードを上げていました。
これは、アムナット・ルエンロンのフックが、普通だとあり得ない距離から打ってくるので、体が反応できなくても防げるようにしていたのだと思います。
アムナット・ルエンロンのフックはほぼ防いでいましたが、井岡は試合中盤からアッパーカットをもらうようになりました。
井岡は、ガードを両耳あたりまで上げていましたが、正面は空いていた格好になっています。そこでアッパーカットを織り交ぜた攻撃を防ぐことができず、パンチをもらう場面が増えてきました。
アムナット・ルエンロンは、逆に左手をボディあたりまで下げていました。井岡から見るとボディを打つ場所がなく、顔面が空いているように見えていたと思います。
しかし、井岡は顔面を狙ってパンチを出すも届かず、空振りする場面が多かったです。
井岡ほどの選手が、届かない距離でパンチを出すことはほとんどないと思いますが、それほどアムナット・ルエンロンと戦っていた距離が想像以上に離れていたのでしょう。
昨日ゲストとして呼ばれていた香川照之さんですが、私は香川照之さんの解説は結構的を得ていてリアルタイムで話すので好きです。
ただ、昨日は実際の解説者よりしゃべっていたので、もう少し内藤や鬼塚の元プロ選手の解説も聞きたかったと思いました。
井岡一翔の三階級制覇に向けての今後の活躍に注目です。
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福井祐平