5月病について | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


福井祐平5月病とは、学校を卒業して新卒として入社した方が新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。



ゴールデンウィーク中に一気に疲れが吹き出し体調を崩すことから、5月病と呼ばれています。



5月病では、やる気が出なかったり、不安に襲われたり、場合によってはうつ病になる方もいます。



昨今の新卒学生は、厳しい就職活動の中、自身の希望する企業、職業に就職できない方がたくさんいます。



それでも内定が出た企業に就職し、元々興味のなかった仕事をすることになり、葛藤や不安などから5月病のような状態になっている方をたくさん見受けます。



2012年4月に大学を卒業して新入社員として入社した方は、397,687人です。



そのうち1年以内に離職した方は、51,792人で全体の13%になります。(厚生労働省発表)



事業所の人数規模が、5名未満の会社の離職率は35%、5~29名未満の会社では、25%にもなります。



大手企業では、最初の配属先で社会人人生が決まるといっても過言ではありません。



私自身、新卒で1年目に配属された部署は、希望の部署ではありませんでした。



私は学生時代ボクシングをしていたので、当時の上司は私の頭の中で100回ぐらいサンドバックになっていました。




正直、1年目は何度もやめたいと思っていました。




新卒で入社して3年以内の方を第二新卒として呼びます。第二新卒者を対象とした採用活動を行っている大手企業も多数あります。



しかし、入社して1ヵ月程度で離職した学生の採用市場価値は低く、希望通りの職業や会社に内定をもらうことは難しいのが現状です。



私自身、第二新卒者を対象とした求人の取り扱いもありますが、入社して1年以内に離職した方には積極的にスカウトを行っていません。優秀な方もいらっしゃいますが、内定までの決定率が低いのも事実としてあります。



私は、新卒で入社して1年半ぐらいからやっと仕事が面白く感じれるようになり、自分の適正にも合っているように感じる部分もありました。



ほとんどの企業は、新卒学生の選考過程で適性検査テストを行います。適性テストの結果と現場で働く面接官の印象を持って、配属先が決定しているところもあります。




仕事の適正はなかなか、働いてみないと分からないものです。



基本手当(失業手当)の受給資格ですが、会社都合退職の方は退職日以前一年間で6ヵ月以上の勤務が必須になります。自己都合の場合は、退職日以前に12ヵ月以上の勤務が必須になります。



まずは、1年間は頑張ってみて、退職する前に自身の採用市場価値を理解してキャリア形成を考えてみるのもよいでしょう。

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福井祐平