新卒学生が終身雇用制度を希望している割合 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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産業能率大学が2013年6月19日に発表した「2013年度 新入社員の会社生活調査」によると、新卒学生が終身雇用制度を希望していると答えた割合は、69.5%でした。



年功序列的な人事制度と成果主義のどちらを望むかの質問には、年功序列的と答えた人の割合は41.5%、成果主義と答えた人の割合は58.5%でした。



終身雇用で成果主義制度の会社を期待している新卒学生が多い結果となりました。



終身雇用制度と年功序列制度は、セットでないと効果が発揮しません。終身雇用制度で年下の上司ができた人は、モチベーションが低くなってしまう可能性があるからです。



現在の定年は、65歳です。仮に22歳で大学を卒業した場合、43年間働くことになります。
法人企業の設立年数ごとの倒産または解散する確率は、下記の通りです。


<設立年数ごとの倒産または解散する確率>※国税庁の統計情報より
設立3年以内:35%
設立5年以内:85%
設立10年以内:93.7%
設立20年以内:99.7%
設立30年以内:99.975%

30年以上続く会社は、1万社に2.5社しかありません。



現状、日本の企業で定年まで1社で働くことは相当難しいと言えるでしょう。



一生会社に尽くすという考え方は、悪くないと思う上司や経営者もいると思います。成果主義を求めている割合が多い今年の新卒学生も、会社におんぶという気持ちではないと思います。



秋葉原に本社がある佐藤金属株式会社のように、中途採用を行わず、いまでも終身雇用を継続している企業もあります。



企業の倒産確率から考えると、いつでも転職できるスキルを身につけることをお勧めします。

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福井祐平