
今日、産休明けに会社都合で退職することになった女性の方が転職の相談に来ました。
現在、お子さんは保育園に入園中とのことですが、働いていないと退園することになってしまうので、保育園の運営時間内でお仕事を探していらっしゃいました。
私は、保育園の入園制度と運営時間の知識がなく、十分なアドバイスをすることができませんでした。本日は、保育園の種類と入園条件について調べましたのでご紹介いたします。
【許可保育園(公立・私立)】
国が定めた「児童福祉施設最低基準」を満たし、都道府県が認可をした施設のことをいいます。国や自治体から公費を受けて運営されており、公立と私立があります。
<時間帯>
基本的には、午前8時30分から午後5時まで。事情によって延長保育も可能で、最長でも午後7時までの保育園が多いです。
<利用料金>
前年度の税金、子供の年齢、何人預けているかなどの違いで料金が決まります。三歳児未満は割高です。また、自治体によっても料金が変わります。シングルマザーの場合、児童扶養手当の制度もあります。
<入園条件>
・保護者の居宅外就労
・保護者の居宅内労働(自営・内職など)
・産前産後
・保護者の傷病または心身障害
・同居親族の介護
・災害の復旧
【無許可保育園(公立・私立)】
国が定めた「児童福祉施設最低基準」を満たさないもので、形態は様々です。個々のニーズに対応してくれるところが多く、保育の質は園により差があります。0歳児からも預かり可能な所もあります。
<時間帯>
基本的には、朝7時30分から、夕方6時半~7時くらいまでです。延長保育が可能なところも多く、夜8時、9時までのところもあります。また、ベビーホテルでは24時間体制の保育所もあります。
<利用料金>
許可保育園と比べると、少し割高傾向にあります。
【保育ママ(公的)】
認定された保育者(主に保育士、幼稚園教諭、教員、看護婦など有資格者)が自宅で保育するタイプです。 対象は2~3歳までで、保育者1人で子ども3人まで預かってもらうことができます。
<時間帯>
基本的には、午前8時30分~午後5時の8時間が基本時間。保育ママさんの良い所は個人的に交渉ができること。したしくなれば、けっこうな融通は聞き入れてもらえます。
<利用料金>
各地方での違いがありますが、月約2万~3万でその他雑費などの請求もあります。
【保育ママ(民間)】
互助組織が子どもを預かりたい会員と預けたい会員を登録し、斡旋しています。有名な施設として全国36都道府県で、家庭保育のネットワークを持つ「エスク」があります。専業主婦のお母さんが育児ボランティアとして出張し、あるいは自宅で子どもを預かるっています。
<利用料金>
全国一律で、入会金16000円、年会費14000円、一時預かりなら1時間800円。1日預かりなら、1時間750円となっています。
【ベビーシッター】
ベビーシッター会社によって依頼者の自宅などに登録されたシッターが派遣されます。シッターには保母さんや看護婦さんなどの有資格者が多いのが特徴です。また、時間の融通を利かせたり、低料金で押さえる場合は、保育科の学生や子育て経験者などのシッターも選べます。
<時間帯>
基本的には、午8時30分~午後5時の8時間が基本時間になります。ベビーシッターさんも親しくなるほど感情移入が入るせいか正直、個人的に融通を利かせてもらえる方が多いようです。
<利用料金>
入会金と年会費を納めて会員登録し、実際にシッターを頼む際には、1時間1000~1500円位が平均値です。また、会社によってですが、高いところもあれば、入会金無料や割引券を適用できる所もあります。
注意しないといけないのが保育園の場合、自分が住んでいる市区町村内の園にしか入れません。公立保育園はもちろん、私立の保育園も同様です。
保育園の預かり時間(午8時30分~午後5時)内で通える勤務先でしか仕事を選択できないことになります。
仕事は住んでいる地域によって偏りがあります。出産しても自分のしたい仕事や行きたい会社がある場合は、引越しを検討する必要があります。
大手企業では、会社内に保育園を開設しているところもあります。
<会社内に保育園がある企業>
・日本アイ・ビー・エム株式会社
・三井物産
・住友商事 など
勤務時間に制限がある場合は、雇用形態にこだわらず求人を探す必要があります。その場合、人材紹介会社だけに頼らず、雇用形態別の求人サイトを活用したり、ハローワークや地元の求人紙をチェックすることをおすすめします。
今日の記事が少しでも参考になりましたら、人気ブログランキングの応援クリックをお願いできると幸いです。

福井祐平