人財に学ぶ 見城徹 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


見城徹(1950年~)さんは編集者で、現在は株式会社幻冬舎の代表取締役社長です。2010年からは、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社の非常勤取締役を努めています。



見城徹さんが編集を務めた本は、「蒲田行進曲(つかこうへい)」、「大浪花諸人従来(有明夏夫)」など5つの直木賞作品を担当し、「トパーズ(村上龍)」、「燃える秋(五木博之)」などのベストセラーを担当しています。



見城徹さんは、運動が苦手で自意識過剰でクラスメイトと上手く付き合えずいじめられっ子でした。本が救いだったそうです。



地元の高校を卒業後、慶応大学法学部に進学します。大学卒業後、廣済堂出版に入社します。見城徹さんが初めて企画した「公文式算数の秘密」が38万部のベストセラーを記録します。



その後、1975年に角川書店に入社します。「月刊カドカワ」の編集長時代には部数を30倍に伸ばしました。41歳に取締役編集部長に昇進します。



1993年、取締役編集部長の役職を最後に角川書店を退社します。その後、当時の部下5人と幻冬舎を設立し、代表取締役社長に就任します。



見城徹さんは、番組「情熱大陸」で自身の性格を、「小石にすぐつまずく。後ろ髪には引かれる。ちいさなことにくよくよするしね。」といっています。しかし、「ちいさいことに後ろ髪引かれない人は仕事はだめだと思うよ。」とも言っています。



見城徹さんは、表現者になれなかったことに残念だとは思わなかったそうです。情熱大陸で、「独自の世界を持ついびつな人たちを、異常な人たちを俺がプロデュースする。それこそが栄光だと思います。」と言っています。



編集者の年収は300万円未満~1,000万円と幅が広いです。大手の出版社であれば年収と待遇面も少しは保証されますが、編集プロダクションは過酷な労働環境で働いています。



最近の出版不況もあり、編集にかけるコストも削減されているため、編集プロダクションでは編集者1人あたりの発刊数を増やして利益を出すモデルになっています。



編集職は、激務のため退職する人も多いです。しかし、給料が安くても編集をやりたい人はたくさんいるため、募集をかけるとすぐに採用することができています。



私も編集業務をしている方の就職相談の経験がありますが、年齢を重ねていくうちに体力面と経済面に将来の不安を感じている方が多い印象をうけます。



編集職の求人を探す方法は、主に求人サイトで検索するか、企業のHPから直接応募するか、出版系に特化した人材紹介会社に相談するか、コネクションを活用するかになります。



編集職は、求職者に人気があるため会社のHPだけで採用できると思っている企業もたくさんあります。



編集職の雇用形態は、中途採用の場合、ほとんどが契約社員かアルバイトからのスタートになります。正社員としてスタートするには、新卒で入社するか、すでに編集者としてよっぽどすごい実績を出しているか、コネクションで入社するかになります。



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福井祐平