人財に学ぶ 村公一 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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村公一(1971年~)さんは、徳島県鳴門市の粟津漁港で主にスズキと獲っている漁師です。「村さんのスズキ」と、海産物に人の名前をつけることが許されており、その味の良さと品質の高さが評判となっています。



村公一さんの名前は口コミで広まり、中野にある「岸田」、白金台の「カンテサンス」、赤坂の「ラ・リングア・オチアイ」など、和洋問わずプロの料理人が「村のスズキ」を仕入れています。



村公一さんのお父さんは、漁師をしていました。子供のころから海と魚が好きだったそうです。自分もお父さんと同じように、漁師になると決めて疑うことなく、中学を卒業してすぐに漁師となり、お父さんの船に乗るようになりました。



現在は、お母さんと妹さんと3人で漁師をしています。違う職業につきたいと思ったことは一回もないそうです。



番組、情熱大陸に出演した際に、「いろいろ発見したら面白いんよ。面白いしかない。面白いからやめれない。やめる気もない。」といっています。



村公一さんは、2012年にふみさんと結婚しました。村公一さんの一家は、給料制をとっています。妹さんにもお母さんにもたくさんの給料を払っています。



妻のふみさんは、情熱大陸の番組内で「収入は思ったよりも少なかったですね。高収入は望めないですね。」と笑いながら言っていました。村公一さんは、プロポーズの時に、「借金もないけどその代わりお金もない。」と言ったそうです。



村公一さんは、漁業をビジネスとして成立させたいと思っています。しかし、漁師を辞める人が後をたたないそうです。村公一さんは、「普通の忍耐力ではやれない。よっぽど腹くくって、冷飯食ううぐらいの気がなかったらやれないから。」と言っています。



村公一さんにも夢があります。寿司職人、小野二郎さんに自分の獲ったスズキで寿司を握ってもらうことです。小野二郎さんは、良いものが手に入らないという理由で、20年間スズキを握ったことがないそうです。



情熱大陸の番組内で、村公一さんが持参したスズキを小野二郎さんに試食してもらいました。そして、見事スズキの寿司を握ってもらうことができました。小野二郎さんから、「ほんとにおいしい。これだけのスズキをいただいのは久しぶり。20年ぶり。」と賞賛されました。



漁師の平均年収は260万円です。近海漁業の年収は、約200~400万円になります。遠洋漁業の年収は、約600~800万円になります。漁師の給与は歩合で決まることが多いため、採用時には年収で給与体系を説明することが多いそうです。



漁業組合等に入ると、定期的に給料をもらうことができます。年収をUPする方法は、自営業者となることで、特に遠洋漁業をすれば年収も1,000万円を超える人もいるそうです。また、カニかご漁業、マグロ、カツオ漁業を専門にしている漁師は、年収が高いと言われています。



漁師になるには、特に資格は必要ありません。体が健康であれば大丈夫です。船を運転する場合は、船舶免許が必要です。



漁業の求人は、漁師の知り合いに相談するか、 全国漁業就業者確保育成センターが主催する就業支援フェアで見つけることができます。



村公一さんが出演している、情熱大陸はこちらです。

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福井祐平