職種別残業時間 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


求職者から転職の相談を受ける際、本人が希望している仕事内容と残業可能時間にズレがあり、条件に合う求人が見つからない場合があります。



職種別の平均残業時間は、下記の通りです。(DODA調べ)

<職種別の平均残業時間ランキング>

1クリエイティブ系 - 映像クリエイター67.0
2建築・不動産系 - プロパティマネジメント62.5
3製造系 - セールスエンジニア57.6
4専門系 - コンサルタント/シンクタンク51.5
5企画・管理系 - 広報49.7
6クリエイティブ系 - ゲームクリエイター45.0
7金融系 - ファンドマネジャー/アナリスト44.3
8営業系 - 建築/不動産41.9
9流通系 - 商品管理41.8
10金融系 - 投資銀行業務41.3
11営業系 - 広告/メディア40.5
12建築・不動産系 - 設計/施工管理40.3
13システム系 - ITコンサルタント40.0
14営業系 - MR38.8
15企画・管理系 - 商品企画37.6
16企画・管理系 - 経営企画/事業企画36.2
17サービス系 - ブライダルコーディネーター35.0
18営業系 - 商社33.6
19営業系 - メーカー32.2
20企画・管理系 - マーケティング31.9
21製造系 - サービスエンジニア31.5
22サービス系 - 店長31.2
23営業系 - 小売/飲食30.9
24営業系 - サービス30.8
25企画・管理系 - 知的財産/特許30.4
26サービス系 - スーパーバイザー30.2
27企画・管理系 - 調査/リサーチ30.1
28製造系 - 設計/開発29.9
29営業系 - IT/インターネット29.8

 

30システム系 - SE/プログラマ29.0
31営業系 - 金融28.7
32サービス系 - 調理28.1
33クリエイティブ系 - 出版/編集26.8
34流通系 - バイヤー/仕入れ26.7
35システム系 - インフラエンジニア26.0
36クリエイティブ系 - Webクリエイター25.2
37企画・管理系 - 総務24.8
38企画・管理系 - 法務23.8
39企画・管理系 - 購買23.6
40企画・管理系 - 経理/財務23.2
41製造系 - 研究開発22.9
42システム系 - 社内情報システム21.5
43サービス系 - 店舗スタッフ21.2
44企画・管理系 - 人事21.1
45サービス系 - ホテル・宿泊関連20.7
46クリエイティブ系 - インテリアデザイナー20.5
47サービス系 - 美容関連20.4
48製造系 - 生産技術/生産管理18.4
49システム系 - テクニカルサポート17.6
50サービス系 - 警備・セキュリティ関連17.2
51サービス系 - ツアーコンダクター16.5
52医療・医薬系 - 介護福祉関連15.9
53医療・医薬系 - 臨床開発/モニター15.8
54事務系 - 秘書/受付15.1
55事務系 - 翻訳/通訳14.7
56流通系 - 貿易・通関業務14.2
57事務系 - 一般事務/営業事務13.4
58医療・医薬系 - 薬剤師13.0




日本の世代別平均残業時間は、下記の通りです。(DODA調べ)

<2012年度世代別残業時間>
・全体平均:月28.6時間(前年27.9時間)
・20代男性:月29.7時間(前年29.3時間)
・20代女性:月21.4時間(前年21.3時間)
・30代男性:月31.8時間(前年30.8時間)
・30代女性:月19.7時間(前年19.3時間)

2009年のリーマンショック以降から残業時間は、年々増加しています。



世界各国の残業時間は、下記の通りです。

<1日に11時間以上勤務する人の割合>
世界平均 :10%
ブラジル  :17%
日本       :14%
フランス     :14%
南アフリカ :14%
ドイツ       :13%
アメリカ     :11%
インド      :10%
中国      :5%

男女ともに割合が14%を超えている国は、日本のみです。



労働基準法では、残業制限が45時間となっています。労働安全衛生法における残業制限は100時間で、100時間を超えて残業する場合は、産業医の面談が義務化されています。



また、月の残業時間が80時間以上を超えたときが、2ヶ月~6ヶ月で平均を超えた場合でも、労働安全衛生法に違反していることになり、産業医による過重労働者面談を実施しなければなりません。



2012年度の過労死等事案の労災補償の請求件数は767件(前年より13.7%減)で、支給決定件数は293件(前年より22.3%減)です。



2012年度の精神障害等事案の労災補償の請求件数は1,136件(前年より22.5%増)で、支給決定件数は234件(前年より35%減)です。



時短勤務制度の導入や雇用形態によって残業時間を限定している企業もあります。職業を選択するときは、残業時間を理解して選択することをおすすめします。

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福井祐平