俺のフレンチ シェフのやりがい | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


「俺のフレンチ」は、バリュークリエイト株式会社が運営する立食形式のフランス料理店です。バリュークリエイトの社長は、元ブックオフ創業者で会長だった坂本孝さん(72歳)です。



俺のフレンチでは、一流レストランで腕をふるっていた料理人をスカウトし、高級食材を使用しながらも、リーズナブルな価格で提供し人気を得ています。



下の写真が、俺のフレンチ銀座店で提供されている「牛ヒレとフォアグラのロッシーニ」です。

高級店では数万円はするといわれる料理が、俺のフレンチでは1280円!


牛ヒレとフォアグラのロッシーニ



社長の坂本孝さんは、社員に対して、「原価じゃぶじゃぶ使ってください。人件費じゃぶじゃぶ使ってください。じゃぶじゃぶしながらビジネスモデルを作ったらほかに負けることはない」と言っています。



「俺のフレンチ 銀座店」で料理長をしている能勢和秀さんはミシュランで1つ星を獲得している「シェ松尾」で料理長をしていた方です。なぜ能勢さんがこのお店に転職したのでしょうか。テレビ番組「ガイアの夜明け」に出演した際に、この店で働くやりがいについて、



「高級店ですら原価率の締め付けが厳しい。ここではいい料理を作りなさい。どうぞじゃぶじゃぶ材料を使ってくださいと言ってくれる。それでお客さんがバンバンくる。ここにいたら夢が見れるとみんな思っている。」といっています。



能勢さんは、たくさんの方に自分の理想の料理を提供できることにやりがいを感じていらっしゃいます。



「俺のフレンチ EBISU」で料理長をしている飯田夢崇さんは、ミシュランで3つ星を獲得している「ジョエル・ロブション」の2番手の料理人でした。



飯田夢崇さんは、同番組内で俺のフレンチへの転職理由について、「自分のやりたいことがたまってて、ある程度技術もついて、あとはもうステージだけ。それが2番手のポジション。たまっていたものを一気に吐き出したい。」といっています。



飯田さんは、料理長のポジションと、自分の作りたいと思っている料理を作れる環境が転職の決め手になっています。



俺のフレンチでは、料理長のやる気が出る環境を作っています。チェーン店でありながら、店名に「俺の~」とついているだけあって店舗ごとにメニューが異なります。食材の仕入先からメニューの考案まで料理長が行います。また、店頭に料理人達の看板がかがげられています。



見事に社員の自己実現欲求を満たしている環境だと思います。人材紹介会社で働いている私としては、料理長をスカウトしているキャリアコンサルタントもすごいと思います。どうやって人財を見つけてスカウトしているのか気になります。



固定概念にとらわれず、自分は働く職場にに何を求めているのか、理解して環境を選択することもよいのではないでしょうか。

福井祐平



今日の記事が少しでも参考になりましたら、人気ブログランキングの応援クリックをお願いできると幸いです。