人事制度の変化 労働時間 | キャリアコンサルタント福井祐平の『What's人財』

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企業や社会が求める『What's人財』をテーマに、キャリアコンサルタント福井祐平の視点で書いています。


人事制度も、企業環境や経営戦略、グローバル化に伴い多様化しています。



かつては、多くの職場にタイムカードがあり、出勤と退勤のときにタイムレコーダーによって時間が示され、毎月の労働時間に合わせて賃金が支払われていました。



しかし、最近では社員の労働環境を整え働きやすい状態を作るために、企業ごとのいろいろな制度が導入されております。労働時間に関係する制度を、ご紹介いたします。



【フレックス制度】
労働者自身が一定の定められた時間帯(コアタイム)の中で、始業及び終業の時刻を決定することができる制度。

<メリット>
オフピーク通勤ができる(通勤ラッシュを避けられる)。

<デメリット>
会議や打合せ時間設定が限定される。

<導入企業>
トヨタ自動車、電通(一部社員のみ)など


【スーパーフレックス制度】
労働者自身が、一定の定められた時間帯がなく、始業及び終業の時刻を決定することができる制度。

<メリット>
仕事とプライベートの両立が容易になる。(ちょっとしたことで有給を使用しなくてすむ)

<デメリット>
会議や打合せ時間設定が限定される。

<導入企業>
ベネッセコーポレーション、ソニー、凸版印刷など


【時差出勤】
1日2時間の範囲内で始業時間の繰り上げ、繰り下げができる。

<メリット>
残業時間の削減。

<デメリット>
営業時間中にお客様からかかってくる電話に出られない。

<導入企業>
河合塾、東洋大学など


【みなし労働制】
その日の実際の労働時間数にかかわらず、その日はあらかじめ定めておいた時間を労働したものとみなす制度。

<メリット>
1日数時間だけ働いただけで1日分の労働時間を満たしたことになる。

<デメリット>
サービス残業の温床になる可能性がある。

<導入企業>
エーザイ、カプコン



各制度ごとに記載したメリットとデメリットは、いろいろとあると思います。またメリットでも本人の生活スタイルによっても感じ方が違ってきます。



私が所属している会社では、時差出勤を導入しています。私は、夜遅い時間に求職者との面談が入っている時に、朝の出勤時間を遅くしています。



グローバル化も進み海外との取引も増え、今の世の中で働いていくには労働時間の個別化、弾力化が必要になってくるでしょう。しかし、上記のような制度も名ばかりで実践されていない企業もあります。会社を選ぶ際は、自身のキャリアプランを考えながら制度の活用実績を確認したほうが良いでしょう。

福井祐平



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