産業カウンセリングの3つ目の原点は、C.W.ビアーズによってなされた精神衛生運動になります。
ビアーズは大学在学中に兄を脳腫瘍で亡くしました。その後、自分の脳腫瘍を発病するのではないかという不安に襲われ、うつ状態や妄想が出現し、自殺を図ったため精神病院に入院させられました。
3度に渡る入院、転院のあいだ、ビアーズは看護師から暴行、強迫、監禁などを受けました。ビアーズはその後、病院での体験記を「わが魂にあうまで」を1908年に出版しました。この本は、人々の関心をん病院に向けさせました。
1908年、ビアーズは有力者や心理学者や医療関係者などの協力を得て、コネチカット州精神衛生協会を設立し、会長となりました。1928年には全米精神衛生団体が設立され、1930年には第1回国際精神衛生会議が開催されるなど、精神衛生運動は世界的な規模に広がりました。
現在では、「精神衛生」よりも「メンタルヘルス(精神保健)」という言葉が一般的に用いられるようになりました。またメンタルヘルスの活動は、精神障害を持つ人だけでなく一般の健常者とされる人にも、心理教育やカウンセリングを行うようなってきました。
厚生労働省は、平成23年7月、「4大疾病(糖尿病、心筋梗塞、がん、脳卒中)」に、精神疾患を追加し「5大疾病」とする方針を決めています。
メンタルヘルスに関する資格では、以下のようなものがあります。
・社会福祉士
・精神保険福祉士
・保健師
・心理相談員
・作業療法士
・臨床心理士
・認定心理士
・応用心理士
・認定健康心理士
・家族相談士
・家族心理士 など
私自身、体の健康だけでなく心の健康も管理しています。やる気が出ないときや自分の気持ちが沈んている時は、自分の心の健康があまり良くない状態だと認識し、リフレッシュするようにしています。
常日頃からメンタルヘルス(精神保健)を意識した生活をしたほうがより充実した生活を送れると思います。
福井祐平
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