凝集浮性卵の種類について(備忘録) | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
趣味の沖釣り・油画などについての雑録です。

以下、池田ら(2014)から引用

凝集浮性卵は外観上の特徴から卵帯,卵嚢,卵塊に区分される。これらが壊れて分離浮性卵として出現する場合もある。

卵帯:卵を収容するゼラチン質は薄く,長い帯状を呈す・・・アンコウ,カエルアンコウ属

卵嚢:卵は中空の薄いゼラチン質の嚢中に収容されている。種類によってはこの嚢が基部で合し対になっている場合もある・・・ミノカサゴ,フサカサゴ科,カクレウオ科,イタチウオ

卵塊:卵はゼラチン質に包まれず個々のものが互いに粘着し塊状になっている・・・ハナビヌメリ,アンコウ科

■出典
池田知司・平井明夫・田端重夫・大西庸介・水戸 敏(2014)魚卵の解説と検索.沖山宗雄(編),pp. 1‒108.日本産稚魚図鑑 第二版.東海大学出版会,秦野.

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以下、水戸(1956)から引用・転載

1. 卵帯(長大)(egg ribbon or veil)
2. 卵帯(短小)

 

3. 卵嚢(egg baloon)

 

4. 卵莢(egg case)

 

5. 卵塊(floating egg mass)

■参照
“水戸 敏(1956)浮性硬骨魚卵の分類について [講義録]”
2018-11-08
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12417586169.html