クロメバルとアカメバル幼魚(稚魚を飼育)の水槽内撮影ビデオ | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
趣味の沖釣り・油画などについての雑録です。

https://www.youtube.com/watch?v=w2UxGOVNBWM

https://www.youtube.com/watch?v=xxUMf5tl4_Q&feature=youtu.be

↑は外房の漁港で2017年3月下旬に採集したクロメバル(当時はトゴットメバルと思っていた)とアカメバル稚魚(体長22~23mm)を当時の職場で約3週間飼育した後の水槽内撮影ビデオである(オリンパス TG-3で撮影)。

斑紋が複雑で,体色が黒っぽい(&鰭も黒っぽい)方がアカメバル。

クロメバルは発育に伴う斑紋変化が複雑で,いっとき体側に白色斑が側線上と背鰭基底下に並ぶ(ビデオに写っている右下の小型個体↓〔画面キャプチヤーをトリミング〕が典型)。

トゴットメバルらしき幼魚に酷似する。

これ↑がトゴットメバルのあの特徴的な斑紋に変化するのではないかと思っていたが,2ヶ月半飼育した結果↓,トゴットメバルにはならなかった。

 

トゴットメバル仔稚魚の探索は一筋縄ではいかないようだ。


クロメバル幼魚(全長約7cm)


アカメバル幼魚(全長約7cm)

 

以下の標本写真で,いずれも上がアカメバル(22.0mmSL),下がクロメバル(22.5mmSL)である。

170325 千葉県岩船で採集し,数個体ずつ飼育に供した。

 

↑胸鰭基部の黒色素胞の分布性状に違いが認められる。

 

↑尾鰭基底(下尾骨の後縁:体内)の黒色素胞の有無および各鰭条の両側に沿う色素胞の有無,色に違い(アカは黄色,クロは桃色)が認められる。

 

●参照

「トゴットメバル稚魚の可能性:追記あり」
2019-05-03
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12449703081.html

 

「やはりトゴットメバル幼魚かな?」
2017-04-18
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12266724678.html

 

「メバル亜属5種の稚魚(新鮮標本の写真)」
2017-03-26
https://ameblo.jp/husakasago/entry-12259860919.html