魚類検索(第三版)と稚魚図鑑(第二版)との分類体系の違い【その2】追記あり | ウッカリカサゴのブログ

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日本産魚類の仔稚魚のスケッチや標本写真、分類・同定等に関する文献情報、
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稚魚図鑑におけるイトマキフグ属とハコフグ属の扱いについて

日本産稚魚図鑑第二版(2014)では,分類体系は基本的に魚類検索第三版(2013)に従うこととしたが,一部例外があり,その一つがフグ目モンガラカワハギ亜目イトマキフグ属 Kentrocapros の扱いである。

イトマキフグ属については,魚類検索ではイトマキフグ科に入れてあるが,稚魚図鑑ではハコフグ科イトマキフグ亜科に入れてある。

そのハコフグ科についてであるが,「表 31-4 日本産ハコフグ科 Ostraciidae の鰭条数」で,ハコフグ属 Ostracion としてクロハコフグ O. meleagrisテングハコフグ O. rhinorhynchus の2種が載っているが,どういうわけか普通種のミナミハコフグ O. cubicumハコフグ O. immaculatum の2種が漏れてしまった。

●参照
魚類検索(第三版)と稚魚図鑑(第二版)との分類体系の違い
2016-09-27
http://ameblo.jp/husakasago/entry-12204108346.html

↑ゲンゲ亜目の件についての記述

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ミナミハコフグ  9.5 mm SL
830829   千葉県大原

むかし勤め先の広報誌の表紙用にと思い,下書きしたもの。

仕上げの墨入れまでにはいかなかった。

●参考
松浦啓一(1991) 稚魚5 ハコフグとミナミハコフグ.
I.O.P. DIVING NEWS, 2(4): 2-3.