『猪谷の史跡・見学ポイント』
26 金剛山西禅寺(P33)
開基は大渕寺七世の盛厳で慶長九年(一六〇四)創建した。塼仏三体、観世音菩薩、涅槃絵像、十三仏絵像、大鑿、韋駄天像、稲荷大明神像、烏枢瑟摩明王像、曼荼羅絵、虚空蔵菩薩、三十三観音像、聖観音菩薩、地蔵尊、如来型地蔵尊がある。 「細入村史」
「猪谷集落の南の小高い森の中に、西禅寺というお寺が建っています。
この寺は、今から二百年余り前は、旧猪谷中学校跡の北側の方に建てられていました。
ある年、山津波のため、この寺は押し流され、泥や石で押しつぶされて、跡形もなくなってしまいました。集落の人たちは、崩れた土の中から、ご本尊や寺の道具を掘り出しましたが、一番大切な過去帳、即ち、お寺の歴史を書いた書類がどうしても見当たらず、西禅寺がどのようにして造られたのかが、分からなくなってしまいました。
猪谷中学校を建てる時、たくさんの卒塔婆や墓石が掘り出されました。これから察しても、大きなお寺だったことが分かります。後に、高い石段の上に、立派なお寺が再建され、今日に至っています。」
丸山博編「猪谷むかしばなし」
