『猪谷の史跡・見学ポイント』
15 猪谷駅(P20)

猪谷駅舎は、木造モルタル作りの鄙びた駅舎である。この駅に降り立った旅人たちが、駅舎を撮影する風景が定番になっている。秘境の駅にやって来たという気持ちにぴったりの駅舎なのだろう。
駅舎は、飛越線の笹津~猪谷間が開通した昭和五年(一九三〇)に建てられたもので、その当時から、建物の様子は殆ど変わっていないという。高山本線が開通する昭和九年(一九三四)以前からこの地に建ち、豪雪にも負けず、昭和と平成の時代を見守ってきた駅舎である。駅舎の入口に掲げられている駅名の看板は、少し歴史は浅いが、手書きで書かれていて、これも旅人たちには人気がある。猪谷駅は、JR東海とJR西日本の境界の駅で、この駅で、運転手と車掌の引継ぎが行われる。そのことがあるのか、乗り降りする客がきわめて少ない駅ではあるが、「特急ひだ号」が停車する。
「細入村史」参照