黒海穀物輸出合意は、黒海沿岸の主要な穀物生産国であるロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア、トルコ、ジョージアなどが参加している合意です。この合意があることで、これらの国々は穀物の輸出制限や関税引き上げなどを協調しています。そのため市場価格を安定させることができていました。
ロシアは西側諸国が農産物輸出の障害を取り除こうとしない場合はこの合意から離脱する可能性があるとしました。
そこからロシアが離脱となると、どう影響がでてきてしまいそうかみていきましょう。
まず1に穀物価格の上昇
ロシアは日本にとって主要な穀物輸入国の1つとなっています。
黒海穀物輸出合意が崩壊することで、穀物価格が上昇する可能性がでてきますから、食料品や畜産業など、穀物を利用する産業に影響が出るでしょう。
廃業においこまれる事業者はもっと増えてしまいそうですね。
経済の不安定化
黒海穀物輸出合意は、市場価格を安定化させることが目的です。
そこからロシアが離脱することで市場はぐらつきだすでしょう。
この影響は、国内の株式市場や外国為替市場にも及ぶ可能性がでてきました。
コモディティ価格が再び急騰を始めるかもしれません。
日本の食糧安全保障への影響
日本は、食糧の約60%を輸入に頼っています。穀物の供給に問題が生じると、国内の食糧安全保障にも影響がでます。
自分達が食べるものを国産化、そして安全な食料をなんんとかしていないとピンチですね。
外交上の問題
ロシアが合意から離脱することで、日本とロシアの関係が悪化する可能性がより高まってしまいます。
これは、南千島(北方領土)問題など、両国の対立問題にも影響を及ぼす可能性があります。
すでに、北方問題に終止符を打ちたいなんて発言が出ていましたから、いよいよ北の方から・・・という預言が成就されていってしまうのでしょうか。
西側諸国のリーダーは国民のために譲歩し、安全と平和のために動いてくれるでしょうか。
以上のように、ロシアが黒海穀物輸出合意から離脱すると、日本にも様々な影響が出てきそうです。
また、そうなった時の備えは充分でしょうか?
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メモ20230408