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書斎。

 私もたいしたことのない普通の書斎を持っていますが、作家の書斎はいつも気になります。

 澁澤龍彦氏の書斎は魅惑的でした。

奥様もきれいですね。

三島由紀夫氏も、彼がいたからこそ、日本文学はおもしろくなったと言い切っています。

たしかに、アカデミックな作家ばかりだと、貧相なる実しかなりませんし。・・・

 あと。

北海道に本だけの斜塔をたてた草森伸一氏の書斎は、最初見たとき、あいた口がふさがらないほど、羨望を感じました。(松岡正剛氏の興味深い文章あり)

彼は、あまり知られていませんが、漫画にも造詣が深いです。

 三島由紀夫氏の書斎。坂口安吾氏の反古だらけの、書斎というか、部屋。

 オーディオ評論家の池田圭氏の書斎というか、オーディオルーム。

 漫画家竹宮恵子のそれはそれは可愛い部屋。

 (やはり、女性の部屋に対するこだわりと、男性のこだわりは、全然違うように感じます。 澁澤龍彦氏は、部屋のホコリはまったく気にならないとどこかで書いていました。女性ならば、それは許せないでしょうから。)

 男の書斎はいいものです。

 自分だけの宇宙。

 とある落語家。地下に、jazz専門の部屋を贅沢につくって、家族の誰も近づけないとか。

 これまた、うらやましい限り。

 松岡正剛氏のプランで、つくられた、松丸書店。

 今から何年前になるでしょうか。

 出来た時に、わざわざ、飛行機で、行ってきました。

 残念ながら三年ほどで、閉店になりましたが、ちょっと、こんな書店はなかなかありません。

 今、彼の偏愛する書物でぎっしりの書店。

松岡正剛氏は、よく工作舎にいたころ、資料館の本をきちんとかえさない人がいると、文句を言ったそうだ。これは、マナー的なことからではなく、本と本との間には「糸」があり、この本はこの本の隣に並べるという哲学を松岡氏は持っているかです。

 本と本との間の、隠れた糸が四方八方にはりめぐらされていました。

 アンチーク・ドールが、さりげなく置かれており、松岡正剛氏の哲学を応援しているようにも思えました。

 五万冊の本をよく一冊一冊の糸を考えて、本人自身が並べたというが、驚愕するような

 本屋。

 ただ、本を売れれば良いということで、漫然と並べている本屋ではなく、もしも地球が滅んでも残されたわずかな人々に図書館が残されていれば人類の復活は著しく速くなるというそんな人類の英知の書物が、ここかしこに、糸と糸でつながれたように、ある思想はこの思想の影響、この詩人はこの詩人の影響とばかり、縦横に書物がクモの巣のようにはりめぐされていた、そんな不思議で、わくわくするような本屋でした。

ところで。

紀田順一郎氏の書斎。

 彼は、そこに、大量の映画のフィルムをコレクションしては、ひとり、見ていたという。

 彼が数千万と思われる金をつぎ込んで買い集めた当時のフィルム。今なら、ゲオで、100円で簡単に見ることができます。

 しかしながら。

やはり、苦労して集めたコレクションは、金の問題よりも、見るときの喜びは、ゲオレンタルとは比較にならないでしょう。

 それで、私も、レンタルしてきたときは、紀田順一郎氏のことを思い出しながら、淀川長治さんのことを思い出しながら、丁寧に、映画を見るようにしています。

 目があまりよくないので、細切れ視聴ですが。・・・・一本、二、三日で、みます。簡単な感想を書きます。後で、思い出せるようにです。^^

 

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