【複製】 書庫に谷崎の魔術師を取りに行く。  本について考える。 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
至高体験の刻を大切に
絵のある生活 を 広めたいです !!!

コロナ近し。春近し。

 岩見沢市9度。風がやさしいです。

 光に包まれていると嫌なことも忘れて良い気持ち。

 介護父は酒飲みすぎで、昨日の夜は暴れました。

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 昨日の介護父の配膳記録。

 豆腐ショウガ。イワシと豆のスープ。

 玉ねぎスープ。トマト。アップルジュース。カレーライス。

 私は。

 昨日とおとといは一食にしました。

 ダイエットではなくて、一食の方が体調が良いからです。

 絵が一段落。

 書庫に谷崎の魔術師を取りに行く。

 本について考える。

 本は私にとっては、友達みたいなものだ。

 作者が意図したメッセージもさることながら、私の生きた季節季節の気持ちが、かつての愛読書を読み返すたびに、蘇る。

 まるで、なつかしい親友と再会して、美味い酒をかわすように。

 わたしは体験を非常に大切にしている。

 自然との交じわい、などもそれだと思う。

 過酷な冬。

 北海道の冬の屋根からのびた「つらら」が光っている。

 粉雪が空に舞う。

 ストーブの熱さをさまそうとして、窓をあけたときに、入ってくる雪たちのふるまい。

 近所の森や林のなかの静寂と草木、樹々の、おごそかなたたづまい。

 すべて、神秘とともにある。

 だから、海外に金を貯めていくことも好きだが、金のない人は、自分の身の回りの自然や、風景や、天気などに細心の注意をはらえば、いくらでも、感動をあじわえると思う。

 ヘンリーミラーが書いていたが、「家を一歩でると、それはすべて旅だ」と、そう信じる。

 一方で、体験=神秘、の補足作用として、本=イマジネーションがあると思う。

 世界を旅した兼高かおるという人もいれば、ある作家などは、ニューヨークに一度も行かなくとも、あらゆる街角の、小さな喫茶店まで、あたまに入っていた。

 書斎派と言われた、澁澤龍彦氏もそうだろう。

 たしか、50代になるまで、書斎の山に埋もれ、書斎というマッターホルンの登山にあけくれていたのだった。

 彼の書いた、「西洋記録」などを読むと、若い頃に、精神がたどった西洋の風景・歴史・美術・文学・哲学などの、いわば、なぞりでもある。

  滞欧日記 なんかを読んでも、彼はリアルな旅よりも、これまで読んだ本を脳の中でなぞっているだけですね。

  よく、カルチャーセンターなんかにいくと、金持ちの元気なおばちゃんが、エジプトに行った、ギリシアに行った、カナダに行ったと、自慢話をしているのを耳にすると、私は個人的に嫌悪感がわいてきます。

  旅とは観光の旅にはしたくないものだと思います。

 日常から離れて、ひとり、身体だけではなく、心の方も解放させてあげないと。

  ほんとうの旅好きは、自慢なんかしないものだと思う。

  現実の旅行は、身体の旅。

  本は、精神の旅。

 体験も、イマジネーションも、どちらとも、大事だと思う。

  何百人もの異性と恋愛をしたとか、数万冊の本を読んだとか、そんなことよりも、それらの行為から、どんな自分なりの感銘をしたか。それが楽しいことなんじゃないか、そんなようにも思います。

   作家の人生なんかたいしたことではない、そんなことを、先日、ウレッコ作家の角田の日常を描いた番組を見ていたふと、思った。失礼ながら、あの番組は見なければよかった。

   波瀾万丈の、苦労人は、日々生きることに精一杯で、それを表現する暇がない。

   原稿依頼に追われる流行作家は、書くことに精一杯で、人並みの苦労や体験をする暇がない。

   このふたつをともに、実現した人として、誰かが、カザノバをあげていたが、なるほど

  と思ったことがあります。

 これから元気に書庫整理。

◯高橋一生の愛のanan雑誌

 ○推理小説代表作選集  1980年から1998年までの15冊。 推理作家教会

○オーガニズム・パワー    シェア・ハイト  詳伝社

○カーマ・ストラ    バートン    角川スフィア

○「冒険家の食卓」   ニコル  角川文庫

○「世界装飾図 」 オーギュスト・ラシネ  マール社

○「文様博物館 」  ドルメッチュ   マール社

○「おとこ料理につきる」   三善晃  文集文庫

○「リバウンドしない快ダイエット」      図書刊行会

○「思いやりのある生活」  ダライ・ラマ14世   知恵の森文庫

○フランス語旅行会話集     ナツメ社

○「さゆり」   アーサー・ゴールデン    文集文庫

○「北極探検12回」   ニコル   新潮文庫

○「鉄人の中国健康料理」    中広文庫

○「B級グルメが見た台湾 」   文春文庫

○「花紀行」   プレスメディア社

○「B級グルメの半日散歩 」  文春文庫

○「もっとおもしろい小説が読みたい」 石毛春人   人間と歴史社

○「ヘミングウェイ集」    筑摩書房

○「関東周辺キャンプ場」    山と渓谷社

B級の本ばかり。でも、本の匂いを嗅いだり、手で触ったり、おっと思ったところをスマホで撮ったりと、私の小さな人生は脳の中ではケッコゥ、デカいんです。 感謝です。

 こう言う時間を毎日くれるKami様に感謝。kamiさんにもありがとう。^^(絵とsaxと本ばかりで、メールをしないとカミさんから、叱れます、当たり前ですね。神様とカミさん、うーん。日本語ってすごいな。)