花。
キモノ屋にいた時に、よく華道の先生たちと話をしました。
香道の先生たちも、もちろん茶道の先生たちも。
色々な流派があるのですね。
考え方、哲学が違うのです。
私は、花については、ただ好きで眺めては見惚れ、見惚れてはまたまた水やりをするだけ。
ただ。一度展示会の時にお世話になった川瀬敏郎さんを思い出します。
彼は池坊でありながら、流派には属さずに、自由に「なげいれ」をしているところがすごく好きです。
私は神田でこの50年間古本を集めてきて、英語が非常に流暢なる日本人としては、やはり、1岡倉天心 2新渡戸稲造 3鈴木大拙の三人をこよなく愛読しています。
何回も何回も読むに耐えることのできる古典です。
中でも。
岡倉天心のお茶の本は素晴らしいです。
・・・
竹花入。
利休が詫びにかなうものとして考案したと言われてますが。
竹花入、←迷ったら迷った花に。形式にとらわれたら形式の花に。
花を入れる人の心が立ち現れる別格の花入。
そう川瀬さんが言っていました。
個人的な意見ですが。
露草一つ見ても、いけるような花ではありませんが。
もしも、竹花入にちょいと気合いで入れたらどうかなと、
ふと思いました。
近所の農家のおじさんからもらった挿木の名もなき草の花もまた。
では、一服します。