まずは歌ってみよう!
では、どうすればリズムが取れるようになるのか?
音符の長さの事を音価と言いますが、ゆくゆくはこの音価を理解するのは勿論、分からないなりにも先ずはメトロノームに合わせて演奏したい曲を歌ってみましょう。
大体の方が新しい楽譜を見て先ずやってしまうことは突然サックスで演奏してしまうことです。
リズムもテンポもバッチリ取れるという方がそれをするのは構わないのですが、そうでない方がそれをしてしまうと余計に混乱してしまいます。
それでも適当に指さえ動かしていれば曲っぽくなるのでそこで妥協してしまう方が殆どです。
私のレッスンでは、メトロノームに合わせて演奏出来ない方に、
「試しに声に出して音名(ドレミ)で歌ってみてください」
と提案すると十中八九歌うことが出来ません。
もしくは楽器で演奏した時に間違える箇所を歌でも間違えてしまいます。
なぜかと言うと、いつも指先で楽器のキーを押さえることのみに集中しているから脳に楽譜がインプットされていないのです。
サックスは、キーを押さえて息を入れれば音が鳴ってしまう楽器です。
ドならドを出すための指を押さえてしまえば音が鳴ってしまうがゆえにどうしても機械的になってしまいます。
ですから、新しい曲を目にしたときは一旦楽器を横に置いて自分の口で歌ってみることから始めてみてください。
その時に自分で拍子を取りながら歌えるようになると完璧です。
最初から難しい楽譜でそれをしようとすると出来なくて嫌になってしまう可能性が有るので、手始めに単純な四分音符の曲で試してみることをお勧めします。
それが出来たら8分音符や16分音符といった細かい音符の含まれた楽譜を試してみてください。
根気良く継続していただければ、必ず楽譜を見ただけでリズムが取れるようになります。
私だってややこしいリズムが出てきた時は、今でも必ず口でリズムを歌って理解してから楽器で演奏しています。