書庫整理をしながら。
1 今月で、閉店する渋谷の東急 Bunkamuraのことを
考えていた。
寂しい。
私の青春。30歳から55歳までの毎日のように。
数々の美術展の思い出。個人的にはワイエスと、象徴派展か。
近くの今はもう ない 古本屋。
そして、パルコの近くの喫茶「トップ」が近くにあり。
Bunkamuraから歩いて行った画家の友達のビル。
爆発事故のあった場所。
地下のmargoというフランスのサルトルなんかが愛した喫茶の日本版の喫茶。その隣の本屋もマニアックで良かったあ。
川俣正の模型などを販売していたなあ。なつかしや。
一階の喫茶もコーヒーが700円くらいで、当時としては渋谷でも高いところ。それでも、クラシックをホールで聴き、美術展を見た後の人がたくさんいた。
書庫整理 引き続き。
2 京都について。関西から九州を担当した時期のことを思い出す。
思い出すことで。
創作のヒントになる。
地図をまずはよく見る。
それが、亡き母の「青春」につながる。
亡き母は、神戸が好きだった。福知山から、毎日、親戚の総菜屋で天ぷらなどをあげる仕事。終われば、宝塚で熱狂。
社長の娘だったから、奈良 京都にも良く顔を出した。
その写真も今残っているので。
美空ひばりなどの歌とともに。思い返して。創作する。
宝塚。
手塚治虫のリボンの騎士。
COM。
神戸の山の麓にいた、母のおじさん夫婦。
妹と尋ねた中学の頃。
卒業の映画に感動。ダスティホフマン、・・・サウンドオブサイレンスは私の心の奥の音楽。キャサリンロス、に アンバンクラフト。彼女も逝ってしまった。三重苦のヘレンケラーの先生役を熱演。
子宮ガンだったなあ。
ロスも、もう83歳。ダスティホフマンも85歳。
そりゃあそうだろう。
中学生の私ももう69歳なんだから。
最後の書庫整理。
3 6個の電球をLEDに直して正解。二年間真っ暗な中で、懐中電灯で仕事。
この二年間は、整理整頓のモチベーションも上がらず。
今は。
細かな字も見えるので。立ち読み可能。
ただ。この寒さなので、30分も読んでいると、外の気温と変わらないので。退散。マイナス2度ぐらいか。
摩周湖の本を見る。
今日のアイデア参考。
とある作家。
摩周湖で写真を撮っていると。バイクの音が。髪の長い女性がやってきて、30分ほど雑談。
そのまま彼は仕事をして、ホテルに戻る。あのバイクの女性は何しているのか。←ここあたりが、男子らしい。なんでも引きずる癖あり。
そのまま。何もドラマも生まれず。摩周湖だけがただただ美しい。
摩周湖についてそれからも写真を見ながら、あれこれ考える日々。その時にはいつも、あのバイクの女性がくっつくという。←これまた男子。金子光晴の詩が連想される。
「ああ、あの時のあの娘は 今 何処」
渋谷。109の前。
パルコから文化村に行き、そのあと、109の店に立ち寄り、また、パルコに戻ろうとした時。
一人の革ジャンの女性に会う。
もうびっくり。さすが渋谷だと思った。
まるで、峰 不二子。
私はバイクには疎いので、ナナハンなのか、わからんのだったが。
とにかく、でかいバイクと彼女はよく似合った。
峰 不二子と似ているのも、それは意識しているからだろう。
ということで。
そんなことを思い出せるのも、この書庫整理の時間。
それが、いずれ、自分の他の作品になるかも。
ありがたや。ありがたや。