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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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いつものように、元気のでるジャズナンバーを聴く。
Eric Dolphy - At The Five Spot, Vol. 1 (1961) (Full Album)

1961年。ケネディが歴代35代大統領・ガガーリンがボストーク1号で人類初の有人宇宙飛行・そんなエキサイティングな年にこの録音はおこなわれたんですね。

私も神奈川大学の確か2年だったか、貧乏で、本以外は何もない部屋だったのですが、キャベツだけをかじりながら小銭をにぎりしめあの当時中山から神大の六角橋を抜けて横浜まで歩きそこからさらに桜木町まで歩いたのです。

そこには有名な植草甚一さんがよく入り浸っていた「りんでん」「ちぐさ」というジャズ喫茶があり、私もお世話になった。その一角にコルトレーンをよくかけてくれる喫茶「down beat」があり、ここでこのeric dolphy at the five spot vol 1.2 をよくリクエストしたものだ。

このライブは鬼気迫るという言葉がぴったりで、ほんとうは落ち着いた家庭があるいわゆるバランスのとれた「紳士」が聴くような音楽ではないのかもれしない。

正確に演奏されているというよりも、「泣いている怒っている震えているそんな感覚」=だが
自分たちがすごい演奏をしているのだというそんな奢りはない、ひたすらエリックはバスクラリネットをふいている。

彼のバスクラリネットは、波で言えば巨大に多いかかる津波のようなものか。

そして彼のフリュートは「メモリアルアルバム」ではまさに台風の後の海にカモメがただよう静謐で
洗い清められた世界を表現している。

この1961年7月16日に演奏されたドルフィとリトルの芸術は不滅である。❤️

つくづく録音技術は大切だと思った。

二人で演奏したのはこれが最後でしかもブッカー・リトルは三ヶ月後にたしか24歳で尿毒症で死んでいる。
エリックも確か、36歳で麻薬で死んだ筈だ。
ウエス・モンゴメリーは43歳で心臓病でなくなっている。
そしてジョーパスは、94年5月23日64歳で肝臓がんで没。

彼らの演奏は彼らがこの世から飛び去り宇宙の旅についてからも私たちの耳と魂を楽しませてくれている。そして、勇気をくれる。

エリックの年収はその当時で4000ドル。約144万だったという。

彼らの演奏を聞いていたら、やる気がムラムラ。
エリックは貧乏生活の中自分のartを完成させていきました。
すごい精神力。