昔。有名な話。誰しもが知っている話ですが。
スティーブン・キングがまだ無名だった頃。
彼はバイトに朝行った。
彼の妻が、ゴミ箱を見ると、そこには書きかけの原稿が捨てられていた。
彼女はそれを念入りに読んだ。
スティーブン・キングが帰宅した時に、妻は彼に言った。
「これはいいわ。ゴミ箱に捨てないで、最後まで書いて」。
その作品は、「Carrie」!!!!!
彼の処女作として、大ヒット。私も映画を見ましたが、感動しました。自閉している女子がいじめにあって、追い詰められて、最後は、いじめた友達全員に超能力で復讐するという物語です。
村上春樹には、「ノルウェイの森」という世界的なベストセラーがあります。
この作品は、彼の妻と、ギリシアから西洋をずっと旅しながら、ビートルズの「ノルウェイの森」を、ずっと聞きながら、彼は作品を書きあげました。(遠い太鼓というエッセイ本に書いていますから、ファンの方なら、とっくに知っているはずです。例のハエに名前をつけたり、ギリシア人はなんでこんな旨い魚をフライにしかしないんだというエピソードに満ち満ちた、傑作旅行記録です。)
旅が終わり、作品が完成して、彼は彼の妻に聞きました。
「庭に降る雨」と「ノルウエイの森」とどちらが、君は良いと思うか?(頭がボケているので、はっきりとは思い出せませんが・・・・・)
即座に、村上春樹の妻は、「ノルウェイの森」がいいわ、と即答。
その作品はご存知のように、世界的なヒットとなりました。
女性は巫女。直感が優れている。右脳だ。
男は、社会的な生き物のクセが強いから左脳で考える。
論理・理論・規則・法律・これまでの成功の事例などだ。
女の考え方は、もっと自由で無意識・カオス・情緒・愛情・母性などですね。
しかしながら。どちらが良いとかではなくて、二つの性の協力があってこその人類の繁栄はあると、私は思うのですが。
最近は、なにやらそのバランスが悪い意味で、崩れている。
今は、女性が古いタイプの男性を嫌う傾向があるけれども、古いタイプと言っても、それはそれで、良いところはあるのだと思います。
古いタイプの男性がいれば、女性もいるはずで、私はそういう女性の方が好感が持てますね。
日本を代表する漫画家の手塚治虫も、最初の作品は必ず妻に見せて、彼女の意見を聞いたといいますから。妻の意見を読者の代表として聞くことは、非常に大切なことだと思います。
一番最悪なのは、いわゆる男尊女卑が、女尊男卑に、なってしまうだけの物語。
これだけは無意味。最悪。今よりひどい世界がやってくることは間違いありません。
昔の女子は、誰しもが知っているように、男子のプライドを傷つけずに、影できちんと男たちをコントロールしていたと思います。河合隼雄さんから言わせれば、日本ほど、女性が大事にされていた観音様国家は他にはなかった、といいますから。
もともと心は弱いのに、強いふりをするダメ男たちを影で支える、弱いふりして本当は強い女たち。素敵ですね。本当は弱いのに、いつも強がって、わがままをいい、妻を母として見る傾向のある日本の男児。いいこととはいいませんが、影の功労者としての妻のことは、認めていました。心の安らぎ=それは女性でした。
この世は男と女とおかましかいませんので。みんなで仲良く生きていきたいものですね。まったく違う生物だからこそ、一緒に生きる意味がそこにあるのだと思います。
えっ。「二回も離婚したお前からは言われたくない」って? ごもっともです。^^