別冊一枚の絵の「美人百景」をぼんやり眺めていると、野坂の記事がありました。(今は何してんでしょうかね。音沙汰ないですね)。美人がについて書いているエッセイなのだが、母親がいないときに、ある母親の愛読している雑誌をぺらぺら見ていて、ある一枚の日本がに目が釘付けになったという。
何十分も見ていて、たぶん、彼が少年の頃なんでしょうかね。母親が部屋にもどってくる気配がしたので、雑誌をもとにもどして、自分の部屋に帰って行った。
で、それからいくらその雑誌を探しても、母の部屋からはでてこない。
気になる絵で、いつも心にあったが、そのうちに忘れてしまったという。
そして、すぐに引っ越しをして、家が焼ける。
ある日、古本屋の棚からひょいと画集をとりだして手にとって見てみると、なんとそこには「彼女」がいるではないか。
不思議な自分をまどわした不思議な再会を野坂氏は書いています。
で、その絵とは、「築地明石町」と言うので、調べてみました。
びっくりしました。当時七歳の野坂氏の「美人」の女性観というか、笑い、おませな少年だったんですね。これは「母への憧憬」も少しはいっているのではないでしょうかね。
★クリックすると画像が大きくなります★ひっぱってきた画像なので、よぶんな画像もついてます。
これです。