立体になった初音ミクが即興で歌う
産經新聞より・・・・・・
歌を唄いながら、口の動きや瞬きなどを表現するシステムを作った関西学院大大学院生の竹本拓真さん。左は「初音ミク」のロボット=兵庫県三田市(前川純一郎撮影)
音声合成ソフトから生まれたバーチャルシンガー「初音ミク」の表情や歌声を遠隔操作で表現できるロボットを、関西学院大大学院理工学研究科2年の竹本拓真さん(23)=神戸市西区=が開発した。2次元のキャラクターである初音ミクの表情や歌を3次元でリアルタイムに楽しむことができる。
ロボットでは、内蔵したカメラで操作者の表情を読み取り、「初音ミク」の顔に変換した映像を映し出す。また、歌声を即座に作り出すソフトも搭載しており、操作者がマイクで鼻歌を歌い、キーボードで歌詞を入力すると、ロボットが歌い出す。首部分にはモーターも設置しており、表情に合わせて首をかしげるなどのしぐさもできる。
竹本さんは、事前に作成された映像が透明なスクリーンで上映される初音ミクのライブ映像を見た際、「ファンとして満足ができない。実世界に初音ミクを登場させたい」と考え、ロボットの開発を手がけた。
ロボットは、他のバーチャルキャラクターにも応用ができるという。竹本さんは「大好きなキャラクターが目の前に存在できるようになった。将来的には踊れるようになってライブができれば」と話している。