渋谷区松濤 から 岡山犬島アートプロジェクト そして三島由紀夫 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 渋谷区松濤は私にとっての不思議な縁のある場所。
 会社が青山にあった関係で、このあたりを散策しながら、原宿から歩いて新宿にまででることができたし、渋谷区松濤には、私のかつての絵の先生が塾を開いている美術館があり、また 
 小林秀雄氏がたしか、文庫版の無常という事のなかにも、ここの能楽堂のエピソードから始まる
 短いエッセイがあり、何度も読み返したものだった。
 そこに三島由紀夫氏がデヴューした当時の家があったことは知っていたが、それが取り壊された時に、その彼の部屋の廃材がそのまま残されて、とある芸術家のところに移動していて、岡山県のこの犬島アートプロジェクトとして、作品としての、三島由紀夫の部屋が生まれ変わっていたとはまったく知らなかった。

 今日は、朝から必死に大掃除、風呂掃除をやり、友達の兄が亡くなったという事で、通夜の前に顔を出し、愛犬を風呂で洗ってやり、かなりの忙しい日だったけれど、創作のヒントなどを探しているうちに、この本に出会ったのだった。


 カーサブルータス。
 世界の美術館が紹介されていて楽しめる。
 愛蔵本になるだろうと思う。

 そのなかの岡山にあるこの犬島アートプロジェクトのなかに、この三島由紀夫氏をテーマにした作品があるという、

 犬島製錬所美術館
一度は見てみたいものだが、ちょっと遠すぎるなぁ。
 (またこの記事を発見したのは、2008年版の雑誌なので、今はこの作品はすでにないのかもしれない。・・・・残念。)

 彼が自決したときの檄文に、おそらく戦闘機に乗ったときのギリシアのイカロスのイメージを絡めたとあるから、「太陽と鉄」の作品のイメージで作り上げた作品群なのだろうと思う。









 トイレもすべて自然のシステムのなかの浄化にまかせる。
 中の光も365日すべて自然の光のまま。
 風がふきぬける美術館ということだから、「自分の作品だけは、風のない、保温施設のある、
 光のあたらないところで飾ってもらいたい」という、従来のartistからは、嫌がられる美術館になるだろうと思う。


 設備の維持費などを考えると、大変そうなプロジェクトだと思うけれど、世界にこんな変な美術館がひとつあって、それが日本の岡山にあるというのも、いいもんだと思う。



 美術館は良い。

 フランスに行ったときに、ポンビドーセンターという確か、ルコビジュの遺言などが絡んでいる施設美術館を見て感銘したことを思い出す。

 人には、非日常体験というものはかなり必須なのだと私は信じている。






資料
松濤(しょうとう)とは、東京都渋谷区の地名。一丁目と二丁目が設置されている。2010年(平成22年)7月31日現在の人口は、2,589人[1]。郵便番号は150-0046。


渋谷区の南西部に位置し、町域内の多くは住宅地となっている。東京都心を代表する高級住宅地のひとつとしても知られるが、「松濤」はかつてこの地に茶園 『松濤園』があったことに因み、茶園の名が町名となった珍しい例である[2]。町域には住宅のほか、Bunkamuraや戸栗美術館、渋谷区立松濤美術館、観世能楽堂といった文化・芸術関係の施設も多く見られる。
北部は神山町に接する。東部は、宇田川町に接する。南東部は、道玄坂に接する。南部は、円山町・神泉町にそれぞれ接する。西部は、山手通りに接し、これを境に目黒区駒場に接する。
歴史[編集]

この一帯はもともとの地名を大山といい、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があった[2]。1876年(明治9年)、旧佐賀藩主の鍋島家がこれを譲渡され、狭山茶を移植して茶園を開き、「松濤園」と命名した[2]。茶の銘柄も『松濤』とされ、一時は東京市中に知られたものの、1890年(明治23年)に東海道線が開通すると静岡産などが流入、松濤園の茶業は振るわなくなった[2]。
このため茶園は廃止され、1904年(明治37年)には果樹園となって畑果樹園種蓄牧場 「鍋島農場」と呼ばれた[2]。農場地は大正時代に入ると次第に分譲されて高級住宅地となった。1924年(大正13年)、鍋島家は涌水池のあった一角を児童遊園として公開、さらに1932年(昭和7年)10月にはこれを東京市に寄付し、1934年(昭和9年)4月からは渋谷区によって管理されることになった[2]。
この間、「松濤」は1928年(昭和3年)に住所町名として採用された[2]。湧水地のある広大な鍋島侯爵邸は戦後の華族制度廃止により公園として整備され現在では鍋島松濤公園となった。Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 07月号 [雑誌]/マガジンハウス

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