禅とイマジネーション |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
至高体験の刻を大切に
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 岩見沢市、気持ちの良い、快晴。
 あたたかく、三時半頃から散歩。のち、仕事。
 ふきのとうが、いつもの橋の下にたくさん咲いていました。

 桜はまだです。

 昨日、横尾忠則氏が「座禅」に凝っているという箇所をとある本にて読み、
 やはり、イマジネーションの活発なる人は最後は、何も考えないというところに
 いくのだなあと、あらためて実感。

 イマジネーションは、「唯一人類に残された最後の財産」とは、エリカ・ジョングの言葉ですが、その素晴らしき副作用しての、マイナスのイメージを繰り返し繰り返し見てしまうということも、誰しも経験することだと思います。

 いろいろな本に、良き+のイメージを心に描きなさいと、書いてありますが、これもまた、長きにわたる良き小さな成功からの習慣の鍛錬みたいなものが必要だと思います。

 それが、小さな成功までもおぼつかずに、そのまま、挫折して、いつも暗いイメージばかり描いている人も多いのではないでしょうか。


  私は基本、ホラー映画は見ません。
  一度見てしまうと、寝れなくなってしまいます。

  内田百閒もまた夜が怖い、暗闇が怖いと、語っていたので、あんなに偉い作家でも、
  暗闇が怖いのだなと少し安心しましたが、
  小さな頃から、30歳くらいまで、夜は明かりをつけていないと、なかなか寝付けなかったくらいですから、悪い想像をすぐにしてしまう気質だったようです。


  何も考えない。
  特に、過去の悪いイメージ、過去のことをいつまでもくよくよしたりしない。
  また、未来のことをあれこれ、心配しすぎない、・・
  そんなことを小さな習慣として、これまでやってきたのですが、まだまだです。

  私も小林秀雄氏のクリップにありましたが、42歳の時に、人生で最悪の出来事を経験しました。今なんとかそれを乗り越えて、ここに来ているのだと感じています。
  やはり厄というのはあるのだと思いました。

  川崎大師で、凶をひいてしまった妻が、嫌だとか言いながら、また引くと凶。それで、三回目の正直だと少し笑いながら引くと、また凶。
  これは自分の実際の体験ですから、心底、驚愕しました。
  あまり考えないようにしようとはしましたが、どこかこころの底に沈殿していたのでしょう。

 
 


  ・・・・・





  禅の「いま・ここに」それがどこまで、その心境に達することができたのか、まだまだ心もとないですね。



  やはり、人間は、なかなか悟れません。

  マズローの人間の根本的な欲求の五つを考えても、人間の脳の奥深くに潜んでいる、いわゆる「馬やら、は虫類の脳」が科学的にもあるわけですから、人がある意味、快楽を求める動物であることはしょうがありません。

  ただ、問題は、それをどうコントロールするか、それが人が人である唯一の証明でしょう。


  イマジネーションをうまく働かせて、過去の自分の小さな成功やら、楽しかったこと、すばらしき経験、魂がうちふるえたこと、そんなことを常に、自分の勲章のように、思い起こす練習も大事ですね。

  小林秀雄氏が書いているように、歴史は思い出すことでもあります。

  思い出すことで、歴史は歴史になり、人は人になるのかもしれません。

  「いま・ここ」に、没頭することと、その「上手に思い出すこと」の両立。


  そこが今、私の大きな課題です。
 












  まったく関係がありませんが、
  昔好きだった歌を聞きながら、今宵、のんびりまったりしたいと思います。
  過去のイメージ体験の復元です。
  良き過去イメージは、魂を洗濯してくれます。
 なつかしい歌をきくことがそれかもしれませんね。