古いもの 古本屋に入るとほこりっぽい古本のにおい。 それだけで胸がどきどきする。 たとえぼろぼろであっても、ぎっしりと言葉や写真がつまった、不思議な世界への入り口。 古いものが昔から好きだった。 新しいものはあたらしいもので、良いのだが、古いものの方が大好きだった。 音楽も、本も、映画も、人も、同じ。 50年前のこんなレコードに針をおとす瞬間。 なつかしき記憶がよみがえる。